セルのパターンを設定するにはInterior.Patternプロパティを使用します。パターンは全部で19種類あります。このセルのパターンを設定する方法について紹介します。
構文
記述方法は以下の通りとなります。
Range(”[セル範囲]”).Interior.Pattern =[パターンの種類]
[説明]:
セルのパターンを設定するには
「Range(”[セル範囲]”).Interior.Pattern =[パターンの種類]」
と記述します。
[セル範囲] | パターンを設定するセル範囲を記述します。 ※「”」(ダブルクォーテーション)で囲みます。 |
[パターンの種類] | パターンの種類を記述します。 ※パターンの種類は以下一覧を参考にして下さい。 |
スタイル | 種類 |
xlNone | 塗りつぶしなし |
xlSolid | 純色 (1,1) |
xlGray75 | 75% 灰色 (1,2) |
xlGray50 | 50% 灰色 (1,3) |
xlGray25 | 25% 灰色 (1,4) |
xlGray16 | 16% 灰色 (1,5) |
xlGray8 | 8% 灰色 (1,6) |
xlHorizontal | 濃い横線 (2,1) |
xlVertical | 濃い縦線 (2,2) |
xlDown | 左上から右下までの濃い対角線 (2,3) |
xlUp | 左下から右上までの濃い対角線 (2,4) |
xlChecker | チェッカーボード (2,5) |
xlSemiGray75 | 75% 濃いモアレ (2,6) |
xlLightHorizontal | 明るい横線 (3,1) |
xlLightVertical | 明るい縦線 (3,2) |
xlLightDown | 左上から右下までの明るい対角線 (3,3) |
xlLightUp | 左下から右上までの明るい対角線 (3,4) |
xlGrid | グリッド (3,5) |
xlCrissCross | 十字線 (3,6) |
※上記の設定は、セルの書式設定画面のパターンの種類設定と同じ意味になります。
[記述例]:
Range("A1").Interior.Pattern = xlGray50
Range("A1").Interior.Pattern = xlDown
Range("A1").Interior.Pattern = xlLightVertical
Range("A1").Interior.Pattern = xlNone
使い方
使い方について具体的に説明します。
パターン:50%灰色に設定する方法
パターン:50%灰色に設定する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub 灰色50パーセント()
Range("A1").Interior.Pattern = xlGray50
MsgBox "パターン:50%灰色に設定しました。"
End Sub
内容は、「A1セルに50%灰色のパターンを設定し、最後にMsgBoxで”パターン:50%灰色に設定しました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。
※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<50%灰色>ボタンをクリックします。このボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果は以下の様になります。A1セルが50%灰色のパターンに設定され、MsgBoxで「パターン:50%灰色に設定しました。」が表示されます。
パターン:50%灰色に設定する方法についての説明は以上です。
パターン:左上から右下までの濃い対角線に設定する方法
パターン:左上から右下までの濃い対角線に設定する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub 左上から右下までの濃い対角線()
Range("A1").Interior.Pattern = xlDown
MsgBox "パターン:左上から右下までの濃い対角線に設定しました。"
End Sub
内容は、「A1セルに左上から右下までの濃い対角線のパターンを設定し、最後にMsgBoxで”パターン:左上から右下までの濃い対角線に設定しました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。
※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<左上から右下までの濃い対角線>ボタンをクリックします。このボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果は以下の様になります。A1セルが左上から右下までの濃い対角線のパターンに設定され、MsgBoxで「パターン:左上から右下までの濃い対角線に設定しました。」が表示されます。
パターン:左上から右下までの濃い対角線に設定する方法についての説明は以上です。
パターン:明るい縦線を設定する方法
パターン:明るい縦線を設定する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub 明るい縦線()
Range("A1").Interior.Pattern = xlLightVertical
MsgBox "パターン:明るい縦線に設定しました。"
End Sub
内容は、「A1セルに明るい縦線のパターンを設定し、最後にMsgBoxで”パターン:明るい縦線に設定しました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。
※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<明るい縦線>ボタンをクリックします。このボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果は以下の様になります。A1セルが明るい縦線のパターンに設定され、MsgBoxで「パターン:明るい縦線に設定しました。」が表示されます。
パターン:明るい縦線を設定する方法についての説明は以上です。
パターン:塗りつぶしなしに設定する方法
パターン:塗りつぶしなしに設定する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub 塗りつぶしなし()
Range("A1").Interior.Pattern = xlNone
MsgBox "パターン:塗りつぶしなしに設定しました。"
End Sub
内容は、「A1セルのパターンを塗りつぶしなし設定し、最後にMsgBoxで”パターン:塗りつぶしなしに設定しました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。
※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<塗りつぶしなし>ボタンをクリックします。このボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果は以下の様になります。A1セルの設定されているパターンが解除され、MsgBoxで「パターン:塗りつぶしなしに設定しました。」が表示されます。
パターン:塗りつぶしなしに設定する方法についての説明は以上です。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
おわりに
今回はセルのパターンを設定する方法について説明しました。是非参考にして下さい。