行の表示/非表示を設定する方法について説明します。行を表示および非表示するには、Hiddenプロパティを使用します。HiddenプロパティをTrueにすると非表示となり、Falseにすると表示(再表示)となります。
構文
記述方法は以下の通りとなります。
Range(”[行範囲]”).EntireRow.Hidden = True
Range(”[行範囲]”).EntireRow.Hidden = False
[説明]:
行を非表示するには「Range(”[行範囲]”).EntireRow.Hidden = True」と記述し、表示(再表示)するには「Range(”[行範囲]”).EntireRow.Hidden = False」と記述します。表示/非表示にはHiddenプロパティを使用し、行を表示または非表示にする場合はEntireRow.Hiddenと記述します。[行範囲]には表示又は非表示したい行範囲を記述し、「”」(ダブルクォーテーション)で囲みます。Trueを指定すると指定した行範囲が非表示となり、Falseを指定すると表示(再表示)されます。内容を纏めると、「[行範囲]で記述した行範囲を表示又は非表示して下さい。」との意味になります。
[記述例]:
Range("1:2").EntireRow.Hidden = True
Range("1:2").EntireRow.Hidden = False
使い方
使い方について具体的に説明していきます。
指定した行範囲を非表示にする方法
指定した行範囲を非表示にする方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
Range("1:2").EntireRow.Hidden = True
MsgBox "行を非表示にしました。"
End Sub
内容は、「行範囲:1行目~2行目を非表示にし、最後にMsgBoxで”行を非表示にしました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。
※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
(実行前)
A1セル~C4セルにデータが入力されています。
(実行後)
行範囲:1行目~2行目が非表示となり、”行を非表示にしました。”のメッセージが表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
指定した行範囲を非表示にする方法についての説明は以上です。
指定した行範囲を表示(再表示)する方法
指定した行範囲を表示(再表示)する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
Range("1:2").EntireRow.Hidden = False
MsgBox "行を表示しました。"
End Sub
内容は、「行範囲:1行目~2行目を再表示し、最後にMsgBoxで”行を表示しました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。
※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
(実行前)
A1セル~C4セルにデータが入力されていますが、1行目~2行目が非表示となっています。(上記で説明した指定した行範囲を非表示するの実行後状態となります)
(実行後)
行範囲:1行目~2行目が再表示となり、”行を表示しました。”のメッセージが表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
指定した行範囲を表示する方法についての説明は以上です。
おわりに
今回は行を表示/非表示する方法について説明しました。類似内容として列を表示/非表示する方法 もあります。一緒に覚えてもらうとプログラミング力が向上します。