構文
構文は以下の通りです。
Range("セル範囲").Characters(開始文字, 桁数).Font.Superscript = True / False
解説
●Range("セル範囲"): 上付き文字を適用したいセル範囲を指定します。(例)"A1"や"A1:B5"等
●Characters(開始文字, 桁数): 上付き文字にしたい文字の範囲を指定します。開始文字は文字列内での開始位置(1から始まるインデックス)であり、桁数は上付き文字にしたい文字数です。
●Font.Superscript: 上付き文字を指定するためのプロパティです。Trueを指定すると上付き文字になり、Falseを指定すると通常の文字として表示されます。
使い方
以下に具体的な例を示します。
例1: セルA1の2文字目から3文字を上付き文字にする
Range("A1").Characters(2, 3).Font.Superscript = True
この例では、セルA1の文字列の2文字目から3文字を上付き文字にします。
例2: セルB2から3文字を上付き文字にする
Range("B2").Characters(1, 3).Font.Superscript = True
この例では、セルB2の文字列の先頭から3文字を上付き文字にします。
例3: セルC3の5文字目を通常の文字として表示する
Range("C3").Characters(5, 1).Font.Superscript = False
この例では、セルC3の文字列の5文字目を通常の文字として表示します。
プログラミング例
以下は、VBAコードのサンプルです。ここでは、セルA1に「H2O」という文字列を入力し、「2」を上付き文字にして表示する例を示します。
Sub ApplySuperscript()
' セルA1に「H2O」という文字列を入力
Range("A1").Value = "H2O"
' セルA1の文字列の2を上付き文字にする
Range("A1").Characters(2, 1).Font.Superscript = True
End Sub
' セルA1に「H2O」という文字列を入力
Range("A1").Value = "H2O"
' セルA1の文字列の2を上付き文字にする
Range("A1").Characters(2, 1).Font.Superscript = True
End Sub
このコードを実行すると、セルA1に「H2O」が表示され、その中の「2」が上付き文字に変換されます。
まとめ
「Font.Superscript」を利用すると、セル内の文字を簡単に上付き文字にすることができます。科学的な表現や数式を扱う場合に便利な機能です。是非活用してください。