構文
構文は以下の通りです。
解説
●Range("セル範囲"): 下線を追加したい対象となるセル範囲を指定します。ここで指定するセル範囲は、文字列で指定されたセルのアドレスや範囲名を使用します。例えば、A1セルの場合は"A1"、A1からB10までの範囲の場合は"A1:B10"といったように指定します。この範囲に含まれる全てのセルの文字に対して下線が設定されます。
●Font.Underline: RangeオブジェクトのFontプロパティを使用して、文字のフォント設定を行います。Fontプロパティは、対象のセル範囲内の文字に対して適用する書式を指定するために使用されます。
●下線の種類: 下線のスタイルを指定するための値です。ここでは、事前に定義された定数を使用します。下線の種類を以下に紹介します。
・xlUnderlineStyleNone: 下線なし
・xlUnderlineStyleSingle: 通常の下線
・xlUnderlineStyleDouble: 二重下線
・xlUnderlineStyleSingleAccounting: 通常の下線(一重の会計スタイル)
・xlUnderlineStyleDoubleAccounting: 二重下線(一重の会計スタイル)
使い方
下線のスタイルを適用する例を紹介します。
1.下線なし
このスタイルは、文字に下線を表示しません。
2.通常の一重下線
このスタイルは、文字に通常の一重の下線を表示します。
3.二重下線
このスタイルは、文字に二重の下線を表示します。
4.通常の一重の会計スタイルの下線
このスタイルは、文字に通常の一重の会計スタイルの下線を表示します。
5.二重の会計スタイルの下線
このスタイルは、文字に二重の会計スタイルの下線を表示します。
プログラミング例
以下の例では、セルA1に「Hello, Excel VBA!」という文字列を入力し、その文字列に二重下線を追加するコードを示します。
Dim ws As Worksheet
Dim targetCell As Range
Set ws = ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1") ' シート名を適宜変更
Set targetCell = ws.Range("A1")
targetCell.Value = "Hello, Excel VBA!"
targetCell.Font.Underline = xlUnderlineStyleDouble
End Sub
まとめ
Font.Underlineプロパティを使用すると、セル内の文字に簡単に下線を追加することができます。適用したい下線スタイルの定数をFont.Underlineプロパティに指定することで、文字の見た目をカスタマイズすることができます。是非活用してください。