割り算した結果の余りを算出する方法について説明します。
構文
記述方法は以下の通りとなります。
[数値1]Mod[数値2]
[説明]:
割り算した結果の余りをもとめます。
[数値1] | 割り算の分子を記述します |
[数値2] | 割り算の分母を記述します |
[記述例]:
5 Mod 2
使い方
使い方について具体的に説明します。
通常割り算による余りを算出する方法
通常割り算による余りを算出する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
MsgBox 5 Mod 2
End Sub
内容は、「5/2の割り算による余りをMsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になり、5/2=2・・・余り1から「1」が表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
通常割り算による余りを算出する方法についての説明は以上です。
セルを指定した割り算による余りを算出する方法
セルを指定した割り算による余りを算出する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
Range("C1") = Range("A1") Mod Range("B1")
End Sub
内容は、「A1セルをB1セルで割り算した余りをC1セルにセットして下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①A1セルには数値の4が入力されており、B1セルには数値の1が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になり、4/1=4・・・余り0からC1セルには「0」が表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
セルを指定した割り算による余りを算出する方法についての説明は以上です。
割り算による余りを算出し偶数・奇数を判定する方法
割り算による余りを算出し偶数・奇数を判定する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
If (Range("A1") Mod 2 = 0) Then
MsgBox "偶数です。"
Else
MsgBox "奇数です。"
End If
End Sub
内容は、「A1セルを2で割り算した余りを算出し、余りが0の場合は”偶数です。”をMsgBoxで表示し、余りが0以外の場合は”奇数です。”をMsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例①]:
①A1セルには数値の4が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になり、4/2=2・・・余り0から「偶数です。」が表示されます。
実行例①についての説明は以上です。
[実行例②]:
①A1セルには数値の11が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になり、11/2=5・・・余り1から「奇数です。」が表示されます。
実行例②についての説明は以上です。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
割り算による余りを算出し偶数・奇数を判定する方法についての説明は以上です。
おわりに
今回は割り算した結果の余りを求めるMod演算子の使い方について説明しました。特に上記で説明した偶数/奇数の判断処理は多々使用するケースがありますので、是非覚えておいて下さい。また、類似内容に割り算した結果の商を算出(¥)する方法もあります。こちらも参考にして下さい。