論理演算子の使い方について紹介します。
構文
記述方法は以下の通りとなります。
(1)論理積
[条件式1]And[条件式2]
[説明]:
どちらの条件も満たす場合の指定になります。
[条件式1] | 任意の条件式を記述します |
[条件式2] | 任意の条件式を記述します |
[記述例]:
Range("A1") < 10 And Range("B1") >= 2
(2)論理和
[条件式1]Or[条件式2]
[説明]:
どちらかの条件を満たす場合の指定になります。
[条件式1] | 任意の条件式を記述します |
[条件式2] | 任意の条件式を記述します |
[記述例]:
Range("A1") < 10 Or Range("B1") >= 2
(3)論理否定
Not[条件式]
[説明]:
条件に合わない場合の指定になります。
[条件式] | 任意の条件式を記述します |
[記述例]:
Not Range("A1") < 5
使い方
使い方について具体的に説明します。
And演算子(論理積)の使い方
And演算子(論理積)の使い方について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
If (Range("A1") < 10 And Range("B1") >= 2) Then
MsgBox "条件に一致しています。", 64, "メッセージ"
Else
MsgBox "条件に一致していません。", 16, "メッセージ"
End If
End Sub
内容は、「A1セルに入力されている数値が10未満でB1セルに入力されている数値が2以上の条件に一致する場合は”条件に一致しています。”を表示し、条件に一致していない場合は”条件に一致していません。”を表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例①]:
①A1セルに数値の1、B1セルに数値の2が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。どちらの条件にも一致する事から、「条件に一致しています。」表示されます。
実行例①のついての説明は以上です。
[実行例②]:
①A1セルに数値の1、B1セルに数値の1が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。A1セルに入力されている数値が10未満の条件には一致していますが、B1セルに入力されている数値が2以上の条件には一致していないため、「条件に一致していません。」が表示されます。
実行例②ついての説明は以上です。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
And演算子(論理積)の使い方についての説明は以上です。
Or演算子(論理和)の使い方
Or演算子(論理和)の使い方について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
If (Range("A1") < 10 Or Range("B1") >= 2) Then
MsgBox "条件に一致しています。", 64, "メッセージ"
Else
MsgBox "条件に一致していません。", 16, "メッセージ"
End If
End Sub
内容は、「A1セルに入力されている数値が10未満またはB1セルに入力されている数値が2以上の条件に一致している場合は”条件に一致しています。”を表示し、条件に一致していない場合は”条件に一致していません。”を表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例①]:
①A1セルに数値の1、B1セルに数値の1が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。B1セルに入力されている数値が2以上の条件には一致していませんが、A1セルに入力されている数値が10未満の条件には一致しているため、「条件に一致しています。」が表示されます。
実行例①のついての説明は以上です。
[実行例②]:
①A1セルに数値の10、B1セルに数値の1が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。A1セルに入力されている数値が10未満の条件に一致しておらず、また、B1セルに入力されている数値が2以上の条件にも一致していない事から、「条件に一致していません。」が表示されます。
実行例②についての説明は以上です。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
Or演算子(論理和)の使い方についての説明は以上です。
Not演算子(論理否定)の使い方
Not演算子(論理否定)の使い方について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
If (Not Range("A1") < 5) Then
MsgBox "条件に一致しています。", 64, "メッセージ"
Else
MsgBox "条件に一致していません。", 16, "メッセージ"
End If
End Sub
内容は、「A1セルに入力されている数値が5未満でない場合は”条件に一致しています。”を表示し、5未満の場合は”条件に一致していません。”を表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例①]:
①A1セルに数値の10が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。A1セルに入力されている数値が5未満でない条件に一致している事から、「条件に一致しています。」が表示されます。
実行例①のついての説明は以上です。
[実行例②]:
①A1セルに数値の3が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。A1セルに入力されている数値が5未満でない条件に一致していない事から、「条件に一致していません。」が表示されます。
実行例②ついての説明は以上です。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
Not演算子(論理否定)の使い方についての説明は以上です。
おわりに
今回は論理演算子の使い方について説明しました。類似内容として比較演算子の使い方があります。是非一緒に覚えておいて下さい。