比較演算子の使い方について紹介します。
比較演算子とは
比較演算子とは2つの値を比較する時に使用します。例えば「Aは2以上」や「CとDは等しい」等の様に値を比較する場合、比較演算子を使用して条件式を作成します。比較演算子を以下一覧に纏めましたので、参考にして下さい。
比較演算子 | 演算名 | 使用例 | 結果 |
= | 等しい | 1=2 | ×(不一致) |
<> | 等しくない | 1<>2 | ○(一致) |
> | 大きい | 1>2 | ×(不一致) |
< | 小さい | 1<2 | ○(一致) |
>= | 以上 | 1>=2 | ×(不一致) |
<= | 以下 | 1<=2 | ○(一致) |
使い方
使い方について具体的に説明します。
比較演算子:等しい(=)の使い方
比較演算子:等しい(=)の使い方について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
If (Range("A1") = Range("B1")) Then
MsgBox "●"
Else
MsgBox "×"
End If
End Sub
内容は、「A1セルに入力されている値とB1セルに入力されている値が等しい場合は”●”を表示し、等しくない場合は”×”を表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例①]:
①A1セルに数値の1、B1セルに数値の1が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。どちらのセルにも同じ値が入力されている事から「●」が表示されます。
実行例①についての説明は以上です。
[実行例②]:
①A1セルに数値の1、B1セルに数値の2が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。A1セルの値とB1セルの値が等しくない事から「×」が表示されます。
実行例②についての説明は以上です。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
比較演算子:等しい(=)の使い方についての説明は以上です。
比較演算子:等しくない(<>)の使い方
比較演算子:等しくない(<>)の使い方について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
If (Range("A1") <> Range("B1")) Then
MsgBox "●"
Else
MsgBox "×"
End If
End Sub
内容は、「A1セルに入力されている値とB1セルに入力されている値が等しくない場合は”●”を表示し、等しい場合は”×”を表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例①]:
①A1セルに数値の1、B1セルに数値の2が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。A1セルの値とB1セルの値が等しくない事から「●」が表示されます。
実行例①についての説明は以上です。
[実行例②]:
①A1セルに数値の1、B1セルに数値の1が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。どちらのセルにも同じ値が入力されている事から「×」が表示されます。
実行例②についての説明は以上です。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
比較演算子:等しくない(<>)の使い方についての説明は以上です。
比較演算子:大きい(>)の使い方
比較演算子:大きい(>)の使い方について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
If (Range("A1") > Range("B1")) Then
MsgBox "●"
Else
MsgBox "×"
End If
End Sub
内容は、「A1セルに入力されている値がB1セルに入力されている値より大きい場合は”●”を表示し、小さい場合は”×”を表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例①]:
①A1セルに数値の2、B1セルに数値の1が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。A1セルの値がB1セルの値より大きい事から「●」が表示されます。
実行例①についての説明は以上です。
[実行例②]:
①A1セルに数値の1、B1セルに数値の2が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。A1セルの値よりB1セルの値の方が大きい事から「×」が表示されます。
実行例②についての説明は以上です。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
比較演算子:大きい(>)の使い方についての説明は以上です。
比較演算子:小さい(<)の使い方
比較演算子:小さい(<)の使い方について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
If (Range("A1") < Range("B1")) Then
MsgBox "●"
Else
MsgBox "×"
End If
End Sub
内容は、「A1セルに入力されている値がB1セルに入力されている値より小さい場合は”●”を表示し、大きい場合は”×”を表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例①]:
①A1セルに数値の1、B1セルに数値の2が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。A1セルの値がB1セルの値より小さい事から「●」が表示されます。
実行例①についての説明は以上です。
[実行例②]:
①A1セルに数値の2、B1セルに数値の1が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。A1セルの値がB1セルの値より大きい事から「×」が表示されます。
実行例②についての説明は以上です。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
比較演算子:小さい(<)の使い方についての説明は以上です。
比較演算子:以上(>=)の使い方
比較演算子:以上(>=)の使い方について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
If (Range("A1") >= Range("B1")) Then
MsgBox "●"
Else
MsgBox "×"
End If
End Sub
内容は、「A1セルに入力されている値がB1セルに入力されている値以上の場合は”●”を表示し、それ以外の場合は”×”を表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例①]:
①A1セルに数値の2、B1セルに数値の2が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。A1セルの値とB1セルの値が同じ事から「●」が表示されます。
実行例①についての説明は以上です。
[実行例②]:
①A1セルに数値の1、B1セルに数値の2が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。A1セルの値がB1セルの値より小さい事から「×」が表示されます。
実行例②についての説明は以上です。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
比較演算子:以上(>=)の使い方についての説明は以上です。
比較演算子:以下(<=)の使い方
比較演算子:以下(<=)の使い方について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
If (Range("A1") <= Range("B1")) Then
MsgBox "●"
Else
MsgBox "×"
End If
End Sub
内容は、「A1セルに入力されている値がB1セルに入力されている値以下の場合は”●”を表示し、それ以外の場合は”×”を表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例①]:
①A1セルに数値の2、B1セルに数値の2が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。A1セルの値とB1セルの値が同じ事から「●」が表示されます。
実行例①についての説明は以上です。
[実行例②]:
①A1セルに数値の2、B1セルに数値の1が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。
②処理結果は以下の様になります。A1セルの値がB1セルの値より大きい事から「×」が表示されます。
実行例②についての説明は以上です。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
比較演算子:以下(<=)の使い方についての説明は以上です。
おわりに
今回は比較演算子の使い方について説明しました。類似内容として論理演算子の使い方があります。是非一緒に覚えておいて下さい。