印刷する直前にプリンタダイアログボックスを表示してプリンタを選択するやり方となります。プリンタ選択後にダイアログボックス内の<OK>ボタンをクリックすると印刷が開始されます。このプリンタダイアログボックスを表示する方法について紹介します。
構文
記述方法は以下の通りとなります。
Application.Dialogs(xlDialogPrinterSetup).Show
[説明]:
プリンタを選択するダイアログボックスを表示するには
「Application.Dialogs(xlDialogPrinterSetup).Show」
と記述します。
[記述例]:
プリンタ = Application.Dialogs(xlDialogPrinterSetup).Show
使い方
使い方について具体的に説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
'↓処理①
Dim プリンタ As Boolean
'↓処理②
プリンタ = Application.Dialogs(xlDialogPrinterSetup).Show
'↓処理③
If (プリンタ = True) Then
Sheets("Sheet1").PrintPreview
End If
End Sub
処理の流れは以下の通りとなります。
[処理①]:変数定義
Dimによる変数定義となります。
[処理②]:プリンタダイアログボックスを表示して戻り値をセット
プリンタダイアログボックスを開きます。ダイアログボックス内には<OK>ボタンと<キャンセル>ボタンがあり、そのいずれかをクリックした時点で戻り値が返されます。<OK>ボタンをクリックすると「True」が返され、<キャンセル>ボタンをクリックすると「False」が返されます。その戻り値を上記[処理①]で定義した変数:プリンタにセットします。
[処理③]:変数:プリンタにセットされた戻り値を判断
上記[処理②]で変数:プリンタにセットされた戻り値が「True」の場合、Sheet1シートを印刷プレビューします。(※「True」以外の場合は何もしません。)
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①Sheet1シートのA1セル~G8セルにデータが入力されています。<実行>ボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。この<実行>ボタンをクリックします。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②プリンタダイアログボックスが表示されるので、印刷するプリンタを選択して<OK>ボタンをクリックします。
③結果は以下の様になり、Sheet1シートのA1セル~G8セルデータがプレビューで印刷される事を確認できます。(※今回は「PrintPreview」の記述で印刷プレビュー表示としましたが、通常の印刷をする場合には「PrintOut」を記述して下さい。印刷プレビューの詳細についてはこちら、印刷の詳細についてはこちらを参考にして下さい。)
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
プリンタを選択するダイアログボックスを表示する方法についての説明は以上です。
おわりに
今回はプリンタを選択するダイアログボックスの表示方法について説明しました。プリンタを選択して印刷する手順が簡単になるテクニックです。是非覚えておいて下さい。