ヘッダーやフッターにフォントの種類・フォントサイズ・文字スタイル等を設定する時には、所定の書式コードを記述します。この参考例について紹介します。
ヘッダー及びフッターで使用する書式コード一覧
書式コード | 内容 |
&”フォント名” | フォントの種類 |
&nn | フォントのサイズ(「nn」にはポイント数を表す2桁の数値を指定) |
&color | 文字の色(「color」には16進数の色の値を「K」に続けて「K000000」の様に指定) |
&L | 文字配置を左詰めに指定 |
&C | 文字配置を中央揃えに指定 |
&R | 文字配置を右詰めに指定 |
&I | 文字スタイルを斜体に指定 |
&B | 文字スタイルを太字に指定 |
&U | 文字に下線を指定 |
&E | 文字に二重下線を指定 |
&S | 文字に取消線を指定 |
&X | 文字を上付き文字に指定 |
&Y | 文字を下付き文字に指定 |
[記述例]:
Sheets("Sheet1").PageSetup.RightHeader = "&""HG丸ゴシックM-PRO""作成日:&D"
Sheets("Sheet1").PageSetup.RightHeader = "&20 作成日時:&D &T"
Sheets("Sheet1").PageSetup.CenterHeader = "&I ファイル名:&F"
Sheets("Sheet1").PageSetup.LeftFooter = "&E ファイルパス:&Z"
使い方
使い方について具体的に説明します。
フォントの種類を指定する方法
フォント種類を指定する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub フォントの種類を指定()
Sheets("Sheet1").PageSetup.RightHeader = "&""HG丸ゴシックM-PRO""作成日:&D"
Sheets("Sheet1").PrintPreview
End Sub
内容は、「Sheet1シートのヘッダー右側に現在の日付を表示し、フォントを”HG丸ゴシックM-PRO”にして印刷プレビューで表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①Sheet1シートのA1セル~G8セルにデータが入力されています。<フォントの種類を指定>ボタンをクリックします。このボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果は以下の様になり、ヘッダーの右側に現在の日付が表示され、フォント:HG丸ゴシックM-PROで表示された事をプレビューで確認できます。
フォント種類を指定する方法についての説明は以上です。
フォントのサイズを指定する方法
フォントサイズを指定する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub フォントのサイズを指定()
Sheets("Sheet1").PageSetup.RightHeader = "&20 作成日時:&D &T"
Sheets("Sheet1").PrintPreview
End Sub
内容は、「Sheet1シートのヘッダー右側に現在の日時を表示し、フォントサイズを20にして印刷プレビューで表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①Sheet1シートのA1セル~G8セルにデータが入力されています。<フォントのサイズを指定>ボタンをクリックします。このボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果は以下の様になり、ヘッダーの右側に現在の日時が表示され、フォントサイズ:20で表示された事をプレビューで確認できます。
フォントサイズを指定する方法についての説明は以上です。
文字スタイルを斜体に指定する方法
文字スタイルを斜体に指定する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub 文字スタイルを斜体に指定()
Sheets("Sheet1").PageSetup.CenterHeader = "&I ファイル名:&F"
Sheets("Sheet1").PrintPreview
End Sub
内容は、「Sheet1シートのヘッダー中央にファイルの名前を表示し、文字スタイルを”斜体”にして印刷プレビューで表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①Sheet1シートのA1セル~G8セルにデータが入力されています。<文字スタイルを斜体に指定>ボタンをクリックします。このボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果は以下の様になり、ヘッダーの中央にファイルの名前が表示され、文字スタイル:斜体で表示された事をプレビューで確認できます。
文字スタイルを斜体に指定する方法についての説明は以上です。
文字に二重下線を指定する方法
文字に二重下線を指定する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub 文字に二重下線を指定()
Sheets("Sheet1").PageSetup.LeftFooter = "&E ファイルパス:&Z"
Sheets("Sheet1").PrintPreview
End Sub
内容は、「Sheet1シートのフッター左側にファイルパスを表示し、文字に”二重下線”を設定して印刷プレビューで表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①Sheet1シートのA1セル~G8セルにデータが入力されています。<文字に二重下線を指定>ボタンをクリックします。このボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果は以下の様になり、フッターの左側にファイルパスが表示され、文字に二重下線が引かれた事をプレビューで確認できます。
文字に二重下線を指定する方法についての説明は以上です。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
おわりに
今回はヘッダー及びフッターで使用する書式コードを紹介しました。類似の設定内容にヘッダー及びフッターで使用するVBAコードもあります。こちらも参考にしてみて下さい。