教えて!ExcelVBA!

ExcelVBAの基礎知識・書き方について紹介します。

【ExcelVBA 関数】IsError関数を使用して値がエラーか否かを判定する方法を教えて!

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構文

記述方法は以下の通りとなります。

IsError([変数])

[説明]:

指定した変数がエラーか否かを判定します。エラーの場合には「True」を、エラー以外の場合には「False」を戻り値として返します。

[変数] 任意の変数を記述します。

[記述例]:

IsError(Range("C2"))

 

使い方

使い方について具体的に説明します。

変数がエラーの場合

変数がエラーの場合について説明します。 

[プログラミング例①]:

Sub サンプル()

  MsgBox IsError(Range("C2"))

End Sub

「C2セルの内容がエラーか否かを判断し、エラーの場合は「True」を、エラー以外の場合は「False」をMsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。

f:id:m_kbou:20211220073810p:plain

※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。 

[実行例①]:

①C2セルにはA1セル÷B2セルの結果が表示されています。今回はB2セルに0がセットされているため、0での除算となる事からC2セルにはエラー(#DIV/0!)が表示されています。この状態で<実行>ボタンをクリックします。

f:id:m_kbou:20211220073823p:plain

②結果は以下の様に表示されます。C2セルの内容がエラーである事から、MsgBoxで「True」が表示されます。

f:id:m_kbou:20211220073834p:plain

[サンプル①]:

上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。

drive.google.com

[プログラミング例②]:

Sub サンプル()

  If (IsError(Range("C2")) = True) Then
    MsgBox "エラーです。"
  Else
    MsgBox "エラーではありません。"
  End If

End Sub

「C2セルの内容がエラーか否かを判断し、エラーの場合は「エラーです。」を、エラー以外の場合は「エラーではありません。」をMsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。

f:id:m_kbou:20211220074337p:plain

※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。 

[実行例②]:

①C2セルにはA1セル÷B2セルの結果が表示されています。今回はB2セルに0がセットされているため、0での除算となる事からC2セルにはエラー(#DIV/0!)が表示されています。この状態で<実行>ボタンをクリックします。

f:id:m_kbou:20211220074349p:plain

②結果は以下の様に表示されます。C2セルの内容がエラーである事から、MsgBoxで「エラーです。」が表示されます。

f:id:m_kbou:20211220074401p:plain

[サンプル②]:

上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。

drive.google.com

変数がエラーの場合についての説明は以上です。

 

変数がエラー以外の場合

変数がエラー以外の場合について説明します。 

[プログラミング例①]:

Sub サンプル()

  MsgBox IsError(Range("C2"))

End Sub

「C2セルの内容がエラーか否かを判断し、エラーの場合は「True」を、エラー以外の場合は「False」をMsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。

f:id:m_kbou:20211220074539p:plain

※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。 

[実行例①]:

①C2セルにはA1セル÷B2セルの結果が表示されています。今回は2÷1の結果である2がC2セルにセットされています。この状態で<実行>ボタンをクリックします。

f:id:m_kbou:20211220074552p:plain

②結果は以下の様に表示されます。C2セルの内容がエラー以外である事から、MsgBoxで「False」が表示されます。

f:id:m_kbou:20211220074602p:plain

[サンプル①]:

上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。

drive.google.com

[プログラミング例②]:

Sub サンプル()

  If (IsError(Range("C2")) = True) Then
    MsgBox "エラーです。"
  Else
    MsgBox "エラーではありません。"
  End If

End Sub

「C2セルの内容がエラーか否かを判断し、エラーの場合は「エラーです。」を、エラー以外の場合は「エラーではありません。」をMsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。

f:id:m_kbou:20211220074723p:plain

※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。 

[実行例②]:

①C2セルにはA1セル÷B2セルの結果が表示されています。今回は2÷1の結果である2がC2セルにセットされています。この状態で<実行>ボタンをクリックします。

f:id:m_kbou:20211220074735p:plain

②結果は以下の様に表示されます。C2セルの内容がエラー以外である事から、MsgBoxで「エラーではありません。」が表示されます。

f:id:m_kbou:20211220074745p:plain

[サンプル②]:

上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。

drive.google.com

変数がエラー以外の場合についての説明は以上です。

 

プログラミング(サンプル)

プログラミング事例を紹介します。

www.osiete-excelvba.work

 

おわりに

今回はIsError関数の使い方について説明しました。類似の内容としてIsDate関数を使用した日付や時刻として扱えるかどうかを調べる方法IsArray関数を使用した配列かどうかを調べる方法があります。こちらも参考にして下さい。