印刷時のページ先頭番号を設定するにはPageSetup.FirstPageNumberプロパティを使用します。通常はページ番号が「1」から始まる設定となっていますが、PageSetup.FirstPageNumberプロパティを使用する事で任意の番号からページ番号を設定する事ができます。この設定方法について紹介します。
構文
記述方法は以下の通りとなります。
Sheets("[シート名]").PageSetup.FirstPageNumber =[ページ番号]
[説明]:
印刷時のページ番号を設定するには
「Sheets("[シート名]").PageSetup.FirstPageNumber =[ページ番号]」
と記述します。
[シート名] | 印刷するシート名を記述します。 ※「”」(ダブルクォーテーション)で囲みます。 |
[ページ番号] | 印刷時のページ先頭番号を記述します。 (例)先頭ページ番号を 通常通り1からスタート:1(又はxlAutomatic) 100からスタート:100 を記述します。 |
[記述例]:
Sheets("Sheet1").PageSetup.FirstPageNumber = 100
Sheets("Sheet1").PageSetup.FirstPageNumber = xlAutomatic
使い方
使い方について具体的に説明します。
先頭のページ番号を100に設定する
先頭のページ番号を100に設定する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub 先頭ページ番号を100ページにする()
Sheets("Sheet1").PageSetup.FirstPageNumber = 100
Sheets("Sheet1").PrintPreview
End Sub
内容は、「Sheet1シート印刷時の先頭ページ番号を100に設定し、印刷プレビューで表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①Sheet1シートのA1セル~G8セルにデータが入力されており、<先頭ページ番号を100ページにする>ボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。この<先頭ページ番号を100ページにする>ボタンをクリックします。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果は以下の様になり、A1セル~G4セルまでのセル範囲が印刷プレビュー表示され、ページ番号が「100ページ」になっている事が確認できます。
先頭のページ番号を100に設定する方法についての説明は以上です。
先頭のページ番号を通常に戻す(1ページからスタート)に設定する
先頭のページ番号を通常に戻す方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub 先頭ページ番号を通常に戻す()
Sheets("Sheet1").PageSetup.FirstPageNumber = xlAutomatic
Sheets("Sheet1").PrintPreview
End Sub
内容は、「Sheet1シート印刷時の先頭ページ番号を通常(1ページからスタート)に戻し、印刷プレビューで表示して下さい。」との意味になります。(※通常に戻す場合には「xlAutomatic」を設定します。)
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①Sheet1シートのA1セル~G8セルにデータが入力されており、<通常に戻す>ボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。この<通常に戻す>ボタンをクリックします。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果は以下の様になり、A1セル~G4セルまでのセル範囲が印刷プレビュー表示され、ページ番号が「1ページ」になっている事が確認できます。
先頭のページ番号を通常に戻す設定方法についての説明は以上です。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
おわりに
今回は印刷時のページ番号を設定する方法について説明しました。類似の内容としてヘッダーやフッターの設定方法もあります。是非こちらも参考にして下さい。