データを変更した後にブックを閉じようとした場合、上書き確認の警告メッセージが表示されます。この警告メッセージを非表示にする方法があるので、そのやり方について紹介します。
構文
記述方法は以下の通りとなります。
Application.DisplayAlerts = False or True
[説明]:
警告メッセージを非表示にするには
「Application.DisplayAlerts = False」
と記述します。また、警告メッセージを表示するようにする(元に戻す)には
「Application.DisplayAlerts = True」
と記述します。
使い方
使い方について具体的に説明します。
警告メッセージを表示させるケース
ブックを閉じる時に警告メッセージを表示させるケースについて説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
ActiveWorkbook.Close
End Sub
内容は、「現在アクティブになっているブックを閉じて下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①Sheet1シートのA1セルに「テスト」の文字を入力し、<実行>ボタンをクリックします。
②警告メッセージが表示され、いずれかのボタンのクリックを要求されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
警告メッセージを非表示にしないケースについての説明は以上です。
警告メッセージを表示させないケース
ブックを閉じる時に警告メッセージを表示させないケースについて説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
Application.DisplayAlerts = False
ActiveWorkbook.Close
Application.ScreenUpdating = True
End Sub
内容は、「まず最初に警告メッセージが表示させないモードに切り替え、次に現在アクティブになっているブックを閉じてから、最後に警告メッセージが表示させるモード(元のモードに戻す)に切り替えて下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①Sheet1シートのA1セルに「テスト」の文字を入力し、<実行>ボタンをクリックします。
②警告メッセージが表示されずにブックが閉じます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
警告メッセージを非表示にするケースについての説明は以上です。
おわりに
今回は警告メッセージを非表示にする方法について説明しました。警告メッセージを非表示にする指定(Application.DisplayAlerts = False)をすると、ブックを閉じる時の上書き保存の確認メッセージだけではなく、その他全てのメッセージも非表示となります。指定する場合には注意して下さい。また、メッセージを非表示にする指定をしたマクロを実行した場合、処理が終了すると同時にメッセージが表示される状態(Application.ScreenUpdating = True)に戻ります。こちらも覚えておいて下さい。