教えて!ExcelVBA!

ExcelVBAの基礎知識・書き方について紹介します。

【ExcelVBA その他操作】警告メッセージを非表示にする(Application.DisplayAlerts)にはどうすればいいの?教えて!

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データを変更した後にブックを閉じようとした場合、上書き確認の警告メッセージが表示されます。この警告メッセージを非表示にする方法があるので、そのやり方について紹介します。

 

 

構文

記述方法は以下の通りとなります。

Application.DisplayAlerts = False or True

[説明]:

警告メッセージを非表示にするには

 「Application.DisplayAlerts = False」

と記述します。また、警告メッセージを表示するようにする(元に戻す)には

 「Application.DisplayAlerts = True」

と記述します。

 

使い方

使い方について具体的に説明します。

警告メッセージを表示させるケース

ブックを閉じる時に警告メッセージを表示させるケースについて説明します。

[プログラミング例]:

Sub サンプル()

  ActiveWorkbook.Close

End Sub

内容は、「現在アクティブになっているブックを閉じて下さい。」との意味になります。

f:id:m_kbou:20210218080146p:plain

※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。

[実行例]:

①Sheet1シートのA1セルに「テスト」の文字を入力し、<実行>ボタンをクリックします。

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②警告メッセージが表示され、いずれかのボタンのクリックを要求されます。

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[サンプル]:

上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。

drive.google.com

警告メッセージを非表示にしないケースについての説明は以上です。

 

警告メッセージを表示させないケース

ブックを閉じる時に警告メッセージを表示させないケースについて説明します。

[プログラミング例]:

Sub サンプル()

  Application.DisplayAlerts = False
  ActiveWorkbook.Close
  Application.ScreenUpdating = True

End Sub

内容は、「まず最初に警告メッセージが表示させないモードに切り替え、次に現在アクティブになっているブックを閉じてから、最後に警告メッセージが表示させるモード(元のモードに戻す)に切り替えて下さい。」との意味になります。

f:id:m_kbou:20210218080302p:plain

※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。

[実行例]:

①Sheet1シートのA1セルに「テスト」の文字を入力し、<実行>ボタンをクリックします。

f:id:m_kbou:20210305141332p:plain

②警告メッセージが表示されずにブックが閉じます。

f:id:m_kbou:20210305141400p:plain

[サンプル]:

上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。

drive.google.com

警告メッセージを非表示にするケースについての説明は以上です。

 

おわりに

今回は警告メッセージを非表示にする方法について説明しました。警告メッセージを非表示にする指定(Application.DisplayAlerts = False)をすると、ブックを閉じる時の上書き保存の確認メッセージだけではなく、その他全てのメッセージも非表示となります。指定する場合には注意して下さい。また、メッセージを非表示にする指定をしたマクロを実行した場合、処理が終了すると同時にメッセージが表示される状態(Application.ScreenUpdating = True)に戻ります。こちらも覚えておいて下さい。