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ExcelVBAの基礎知識・書き方について紹介します。

【ExcelVBA API操作】Windowsが起動している時間を取得(GetTickCount)する方法を教えて!

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Windowsが起動している時間を取得するWindowsAPI関数(GetTickCount)について紹介します。

 

 

構文

記述方法は以下の通りとなります。

(API定義)

Declare Function GetTickCount Lib "Kernel32" () As Long

---------------------------------

(VBA記述)

GetTickCount()

[説明]:

Windowsが起動している時間を取得するAPI関数はGetTickCount関数となります。VBAから呼び出して使用する場合には、

---------------------------------

Declare Function GetTickCount Lib "Kernel32" () As Long

---------------------------------

をプロシージャ外で宣言します。

GetTickCount関数はWindowsが起動してから経過した時間をミリ秒単位で取得します。

 

使い方

使用方法について説明します。 

[プログラミング例]:

Declare Function GetTickCount Lib "Kernel32" () As Long

Sub サンプル()

  '↓処理①
  Dim 時間 As Long

  '↓処理②
  時間 = GetTickCount() / 1000
  MsgBox Int(時間 / (60 * 60))

End Sub

処理の流れは以下の通りとなります。

[処理①]:変数定義
Windowsが起動している時間を格納する変数定義となります。

[処理②]:GetTickCountによるWindows起動時間を取得
WindowsAPI関数であるGetTickCountを使用したWindowsが起動している時間の取得になります。GetTickCountを使用するには後ろに「()」(カッコ)を付ける必要があるため、「GetTickCount()」と記述します。また、GetTickCountは経過時間をミリ秒単位で取得するため、秒単位に戻すには1,000で割り算をし、経過した時間を調べるためには3,600(秒・分の掛け算(60*60))で割り算をします。最後にInt関数を使用して取得した起動時間を整数値に変換してからMsgBoxで表示します。

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[実行例]:

①<実行>ボタンをクリックします。

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②結果は以下の通りとなります。Windowsが稼働している時間が4時間のため「4」がMsgBoxで表示されます。

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[サンプル]:

上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。

drive.google.com

WindowsAPIを使用したWindowsが起動している時間を取得する方法についての説明は以上です。

 

おわりに

今回はWindowsAPI関数によるWindowsが起動している時間を取得する方法について説明しました。是非参考にして下さい。