コマンドボタンをクリックして、ラベルの文字色を指定する方法について紹介します。
構文
記述方法は以下の通りとなります。
[ラベル名].ForeColor =[文字色番号]
[説明]:
[ラベル名]にはラベルのオブジェクト名を記述します。[文字色番号]にはラベルに入力されている文字列の文字色を指定する文字色番号を設定します。内容を纏めると、「[ラベル名]で指定したラベルの文字色を[文字色番号]で指定した色に変更して下さい。」との意味になります。(※色番号は以下に一覧で紹介しておきます。)
[記述例]:
Private Sub 赤色_Click()
あいさつ.ForeColor = 255
End Sub
[サンプルフォーム]:
今回は以下のサンプルフォームを使用して説明します。
・フォーム名の付け方はこちらを参考にして下さい。
・ラベル名の付け方はこちらを参考にして下さい。
・コマンドボタン名の付け方はこちらを参考にして下さい。
・コマンドボタンへの表示文字の付け方はこちらを参考にして下さい。
[実行内容]:
上記のサンプルフォーム内にある
<赤色>ボタンをクリックすると、
ラベル名:あいさつの「おはようございます。」が赤色に
<青色>ボタンをクリックすると、
ラベル名:あいさつの「おはようございます。」が青色に
<ピンク色>ボタンをクリックすると、
ラベル名:あいさつの「おはようございます。」がピンク色に
変更される方法について紹介します。
ラベルの文字色を指定する方法
(1)VBE(VBA記述画面)を開き、予め作成したテストフォームがある事を確認します。(※VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。)
(2)フォームにある<赤色>ボタン上で右クリックします。小窓が開くので「コードの表示」を選択します。
(3)「赤色_Click」イベントプロシージャが表示されます。(※これは自動的に作成される仕組みとなっている様です。)
(4)実行する処理内容を記述します。今回はボタンがクリックされた場合に、ラベル名:あいさつに入力されている文字色を「赤色」にする設定内容を記述します。
Private Sub 赤色_Click()
あいさつ.ForeColor = 255
End Sub
(5)また、その他のボタンである<青色>ボタンや<ピンク色>ボタンについても、上記の(2)~(4)と同じ様に処理内容を記述します。
(6)<青色>ボタンがクリックされた場合には、ラベル名:あいさつに入力されている文字色を「青色」にし、<ピンク色>ボタンがクリックされた場合には、文字色を「ピンク色」にする設定内容を記述します。
Private Sub 青色_Click()
あいさつ.ForeColor = 16711680
End Sub
Private Sub ピンク色_Click()
あいさつ.ForeColor = 16711935
End Sub
(7)上部にある実行ボタン(▶)をクリックします。
(8)テストフォームが表示されます。
(9)最初に<赤色>ボタンをクリックします。
(10)ラベル名:あいさつに入力されている文字列「おはようございます。」が赤色で表示されます。(※<赤色>ボタンに設定した上記(4)イベントプロシージャが実行された事が分かります。)
(11)次に<青色>ボタンをクリックします。
(12)ラベル名:あいさつに入力されている文字列「おはようございます。」が青色で表示されます。(※<青色>ボタンに設定した上記(6)イベントプロシージャが実行された事が分かります。)
(13)次に<ピンク色>ボタンをクリックします。
(14)ラベル名:あいさつに入力されている文字列「おはようございます。」がピンク色で表示されます。(※<ピンク色>ボタンに設定した上記(6)イベントプロシージャが実行された事が分かります。)
ラベルの文字色を指定する方法についての説明は以上です。
サンプル
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
おわりに
今回はラベルの文字色をを設定する方法について説明しました。ラベルの文字色を変更するにはラベルプロパティを使用する方法もあります。こちらも参考にして下さい。