コマンドボタンをクリックして、ラベルに表示する文字列フォントの種類を指定する方法について紹介します。
構文
記述方法は以下の通りとなります。
［ラベル名］.Font.Name = ”［フォントの種類］”
[説明]：
［ラベル名］にはラベルのオブジェクト名を記述します。［フォントの種類］にはフォント名を設定します。また、［フォントの種類］は「”」（ダブルクォーテーション）で囲みます。内容を纏めると、「［ラベル名］で指定したラベル文字列を［フォントの種類］で指定したフォントに変更して下さい。」との意味になります。（※フォントの種類を指定する時には、フォント名の全角・半角・大文字・小文字・空白等を正確に記述する必要があります。不安な方はラベルプロパティ内にある［Font］の使い方の（2）フォント画面中にあるフォント名をコピーして使用して下さい。）
[記述例]：
Private Sub HGP創英角ポップ体_Click()
あいさつ.Font.Name = "HGP創英角ﾎﾟｯﾌﾟ体"
End Sub
[サンプルフォーム]：
今回は以下のサンプルフォームを使用して説明します。
・フォーム名の付け方はこちらを参考にして下さい。
・ラベル名の付け方はこちらを参考にして下さい。
・コマンドボタン名の付け方はこちらを参考にして下さい。
・コマンドボタンへの表示文字の付け方はこちらを参考にして下さい。
[実行内容]：
上記のサンプルフォーム内にある
<HGP創英角ﾎﾟｯﾌﾟ体>ボタンをクリックすると、
ラベル名：あいさつの「おはようございます。」が、
フォント：HGP創英角ﾎﾟｯﾌﾟ体に
<ＭＳ ゴシック>ボタンをクリックすると、
ラベル名：あいさつの「おはようございます。」が、
フォント：ＭＳ ゴシックに
<HG丸ｺﾞｼｯｸM-PRO>ボタンをクリックすると、
ラベル名：あいさつの「おはようございます。」が、
フォント：HG丸ｺﾞｼｯｸM-PROに
変更される方法について紹介します。
ラベルに表示する文字列のフォント種類を指定する方法
（1）VBE（VBA記述画面）を開き、予め作成したテストフォームがある事を確認します。（※VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。）
（2）フォームにある<HGP創英角ﾎﾟｯﾌﾟ体>ボタン上で右クリックします。小窓が開くので「コードの表示」を選択します。
（3）「HGP創英角ﾎﾟｯﾌﾟ体_Click」イベントプロシージャが表示されます。（※これは自動的に作成される仕組みとなっている様です。）
（4）実行する処理内容を記述します。今回はボタンがクリックされた場合に、ラベル名：あいさつに入力されている文字列のフォントを「HGP創英角ﾎﾟｯﾌﾟ体」にする設定内容を記述します。
Private Sub HGP創英角ポップ体_Click()
あいさつ.Font.Name = "HGP創英角ﾎﾟｯﾌﾟ体"
End Sub
（5）また、その他のボタンである<ＭＳ ゴシック>ボタンや<HG丸ｺﾞｼｯｸM-PRO>ボタンについても、上記の（2）～（4）と同じ様に処理内容を記述します。
（6）<ＭＳ ゴシック>ボタンがクリックされた場合には、ラベル名：あいさつに入力されている文字列のフォントを「ＭＳ ゴシック」にし、<HG丸ｺﾞｼｯｸM-PRO>ボタンがクリックされた場合には、文字列のフォントを「HG丸ｺﾞｼｯｸM-PRO」にする設定内容を記述します。
Private Sub MSゴシック_Click()
あいさつ.Font.Name = "ＭＳ ゴシック"
End Sub
Private Sub HG丸ゴシックMPRO_Click()
あいさつ.Font.Name = "HG丸ｺﾞｼｯｸM-PRO"
End Sub
（7）上部にある実行ボタン（▶）をクリックします。
（8）テストフォームが表示されます。
（9）最初に<HGP創英角ﾎﾟｯﾌﾟ体>ボタンをクリックします。
（10）ラベル名：あいさつに入力されている文字列「おはようございます。」がフォント：HGP創英角ﾎﾟｯﾌﾟ体で表示されます。（※<HGP創英角ﾎﾟｯﾌﾟ体>ボタンに設定した上記（4）イベントプロシージャが実行された事が分かります。）
（11）次に<ＭＳ ゴシック>ボタンをクリックします。
（12）ラベル名：あいさつに入力されている文字列「おはようございます。」がフォント：ＭＳ ゴシックで表示されます。（※<ＭＳ ゴシック>ボタンに設定した上記（6）イベントプロシージャが実行された事が分かります。）
（13）次に<HG丸ｺﾞｼｯｸM-PRO>ボタンをクリックします。
（14）ラベル名：あいさつに入力されている文字列「おはようございます。」がフォント：HG丸ｺﾞｼｯｸM-PROで表示されます。（※<HG丸ｺﾞｼｯｸM-PRO>ボタンに設定した上記（6）イベントプロシージャが実行された事が分かります。）
ラベルに表示する文字列のフォント種類を指定する方法についての説明は以上です。
サンプル
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
おわりに
今回はラベルのフォント書式を設定する方法③（フォントの種類）について説明しました。その他類似内容でフォントの太字設定・フォントのサイズ・フォントの斜体設定もあります。こちらも参考にして下さい。