コマンドボタンをクリックして、ラベルに表示する文字列を斜体にする方法について紹介します。
構文
記述方法は以下の通りとなります。
[ラベル名].Font.Italic = True or False
[説明]:
[ラベル名]にはラベルのオブジェクト名を記述します。「True」を設定するとラベルの文字列が斜体に設定され、「False」を設定すると設定が解除されます。内容を纏めると、「[ラベル名]で指定したラベル文字列を斜体設定にして下さい。又は、斜体設定を解除下さい。」との意味になります。(※[ラベル名].Fontは、ラベルプロパティ内にある[Font]と同じ意味になります。)
[記述例]:
Private Sub 斜体設定_Click()
あいさつ.Font.Italic = True
End Sub
[サンプルフォーム]:
今回は以下のサンプルフォームを使用して説明します。
・フォーム名の付け方はこちらを参考にして下さい。
・ラベル名の付け方はこちらを参考にして下さい。
・コマンドボタン名の付け方はこちらを参考にして下さい。
・コマンドボタンへの表示文字の付け方はこちらを参考にして下さい。
[実行内容]:
上記のサンプルフォーム内にある
<斜体設定>ボタンをクリックすると、
ラベル名:あいさつの「おはようございます。」が斜体で
<元に戻す>ボタンをクリックすると、
ラベル名:あいさつの「おはようございます。」が斜体解除で
表示される方法について紹介します。
ラベルに表示する文字列を斜体にする方法
(1)VBE(VBA記述画面)を開き、予め作成したテストフォームがある事を確認します。(※VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。)
(2)フォームにある<斜体設定>ボタン上で右クリックします。小窓が開くので「コードの表示」を選択します。
(3)「斜体設定_Click」イベントプロシージャが表示されます。(※これは自動的に作成される仕組みとなっている様です。)
(4)実行する処理内容を記述します。今回はボタンがクリックされた場合に、ラベル名:あいさつに入力されている文字列を斜体にする設定内容を記述します。
Private Sub 斜体設定_Click()
あいさつ.Font.Italic = True
End Sub
(5)また、その他のボタンである<元に戻す>ボタンについても、上記の(2)~(4)と同じ様に処理内容を記述します。
(6)<元に戻す>ボタンがクリックされた場合には、ラベル名:あいさつに入力されている文字列を斜体解除する設定内容を記述します。
Private Sub 元に戻す_Click()
あいさつ.Font.Italic = False
End Sub
(7)上部にある実行ボタン(▶)をクリックします。
(8)テストフォームが表示されます。
(9)最初に<斜体設定>ボタンをクリックします。
(10)ラベル名:あいさつに入力されている文字列「おはようございます。」が斜体で表示されます。(※<斜体設定>ボタンに設定した上記(4)イベントプロシージャが実行された事が分かります。)
(11)次に<元に戻す>ボタンをクリックします。
(12)ラベル名:あいさつに入力されている文字列「おはようございます。」が斜体解除されて表示されます。(※<元に戻す>ボタンに設定した上記(6)イベントプロシージャが実行された事が分かります。)
ラベルに表示する文字列を斜体にする方法についての説明は以上です。
サンプル
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
おわりに
今回はラベルのフォント書式を設定する方法④(フォントの斜体)について説明しました。その他類似内容でフォントの太字設定・フォントのサイズ設定・フォントの種類設定もあります。こちらも参考にして下さい。