印刷する用紙サイズを設定するにはPageSetup.PaperSizeプロパティを使用します。用紙サイズは使用するプリンタにより異なるため予め理解しておいて下さい。この印刷する用紙サイズを設定する方法について紹介します。
構文
記述方法は以下の通りとなります。
Sheets("[シート名]").PageSetup.PaperSize =[用紙サイズ]
[説明]:
印刷する用紙サイズを設定するには
「Sheets("[シート名]").PageSetup.PaperSize =[用紙サイズ]」
と記述します。
[シート名] | 用紙サイズを指定するシート名を記述します。 ※「”」(ダブルクォーテーション)で囲みます。 |
[印刷方向] | 用紙サイズを記述します。 ※用紙サイズは以下一覧のいずれかを指定します。 |
値 | 内容 |
1 | レター (8-1/2 x 11 インチ) |
2 | レター (小) (8-1/2 x 11 インチ) |
3 | タブロイド (11 x 17 インチ) |
4 | Ledger (17 x 11 インチ) |
5 | リーガル (8-1/2 x 14 インチ) |
6 | ステートメント (5-1/2 x 8-1/2 インチ) |
7 | エグゼクティブ (7-1/2 x 10-1/2 インチ) |
8 | A3 (297 mm x 420 mm) |
9 | A4 (210 mm x 297 mm) |
10 | A4 スモール (210 mm x 297 mm) |
11 | A5 (148 mm x 210 mm) |
12 | B4 (250 mm x 354 mm) |
13 | A5 (148 mm x 210 mm) |
14 | Folio (8-1/2 x 13 インチ) |
15 | 4 つ折版 (215 mm x 275 mm) |
16 | 10 x 14 インチ |
17 | 11 x 17 インチ |
18 | ノート (8-1/2 x 11 インチ) |
19 | 封筒 #9 (3-7/8 x 8-7/2 インチ) |
20 | 封筒 #10 (4-1/8 x 9-1/2 インチ) |
21 | 封筒 #11 (4-1/2 x 10-3/8 インチ) |
22 | 封筒 #12 (4-1/2 x 11 インチ) |
23 | 封筒 #14 (5 x 11-1/2 インチ) |
24 | C サイズ シート |
25 | D サイズ シート |
26 | E サイズ シート |
27 | 封筒 DL (110 mm x 220 mm) |
28 | 封筒 C5 (162 mm x 229 mm) |
29 | 封筒 C3 (324 mm x 458 mm) |
30 | 封筒 C4 (229 mm x 324 mm) |
31 | 封筒 C6 (114 mm x 162 mm) |
32 | 封筒 C65 (114 mm x 229 mm) |
33 | 封筒 B4 (250 mm x 353 mm) |
34 | 封筒 B5 (176 mm x 250 mm) |
35 | 封筒 B6 (176 mm x 125 mm) |
36 | 封筒 (110 mm x 230 mm) |
37 | 封筒 Monarch (3-7/8 x 7-1/2 インチ) |
38 | 封筒 (3-5/8 x 6-1/2 インチ) |
39 | 米国標準複写紙 (14-7/8 x 11 インチ) |
40 | ドイツ リーガル複写紙 (8-1/2 x 13 インチ) |
41 | ドイツ リーガル複写紙 (8-1/2 x 13 インチ) |
256 | ユーザー定義 |
[記述例]:
Sheets("Sheet1").PageSetup.PaperSize = 9
Sheets("Sheet1").PageSetup.PaperSize = 8
Sheets("Sheet1").PageSetup.PaperSize = 13
使い方
使い方について具体的に説明します。
用紙サイズをA4サイズに設定する
用紙サイズをA4サイズに設定する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub A4サイズに設定()
Sheets("Sheet1").PageSetup.PaperSize = 9
Sheets("Sheet1").PrintPreview
End Sub
内容は、「Sheet1シートの印刷する方用紙サイズをA4サイズに設定し、印刷プレビューで表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①Sheet1シートのA1セル~G8セルにデータが入力されています。<A4サイズ>ボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。この<A4サイズ>ボタンをクリックします。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果は以下の様になり、A1セル~G4セルまでのセル範囲がA4サイズで印刷される事を印刷プレビューで確認できます。
用紙サイズをA4サイズを設定する方法についての説明は以上です。
用紙サイズをA3サイズに設定する
用紙サイズをA3サイズに設定する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub A3サイズに設定()
Sheets("Sheet1").PageSetup.PaperSize = 8
Sheets("Sheet1").PrintPreview
End Sub
内容は、「Sheet1シートの印刷する方用紙サイズをA3サイズに設定し、印刷プレビューで表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①Sheet1シートのA1セル~G8セルにデータが入力されています。<A3サイズ>ボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。この<A3サイズ>ボタンをクリックします。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果は以下の様になり、A1セル~G4セルまでのセル範囲がA3サイズで印刷される事を印刷プレビューで確認できます。
用紙サイズをA3サイズを設定する方法についての説明は以上です。
用紙サイズをB5サイズに設定する
用紙サイズをB5サイズに設定する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub B5サイズに設定()
Sheets("Sheet1").PageSetup.PaperSize = 13
Sheets("Sheet1").PrintPreview
End Sub
内容は、「Sheet1シートの印刷する方用紙サイズをB5サイズに設定し、印刷プレビューで表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①Sheet1シートのA1セル~G8セルにデータが入力されています。<B5サイズ>ボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。この<B5サイズ>ボタンをクリックします。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果は以下の様になり、A1セル~G4セルまでのセル範囲がB5サイズで印刷される事を印刷プレビューで確認できます。
用紙サイズをB5サイズを設定する方法についての説明は以上です。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
おわりに
今回は印刷する用紙サイズを設定する方法について説明しました。類似の内容として印刷時の印刷方向の設定や倍率設定もあります。こちらも参考にして下さい。