変数に入力された値がNullかどうかを判定する方法について説明します。
【目次】
構文
記述方法は、以下の通りとなります。
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IsNull([変数])
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[説明]:
IsNull関数は[変数]に入力されている値がNullか否かを判断して値を返します。結果の返り値として、Nullの場合には「True」を返し、Nullで無い場合には「False」を返します。内容を纏めると、「[変数]に入力されている値がNullか否かを判断し、True/Falseのいずれかの値を返して下さい。」との意味になります。
[記述例]:
IsNull(値)
使い方
使い方について、具体的に説明していきます。
変数にNullが入力されている場合
変数にNullが入力されている場合について説明します。
[記述例]:
※以下の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方については、VBEの開き方を参考にして下さい。
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Sub サンプル()
Dim 値 As Variant
値 = Null
MsgBox IsNull(値)
End Sub
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「最初に変数:値を定義します。次に変数:値にNullをセットします。最後にセットした変数:値がNullか否かを判断し、結果(True/False)をMsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。
[実行例]:
※変数:値にはNullがセットされているため「True」が表示されます。
変数にNullが入力されている場合についての説明は以上です。
変数にNull以外が入力されている場合
変数にNull以外が入力されている場合について説明します。
[記述例]:
※以下の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方については、VBEの開き方を参考にして下さい。
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Sub サンプル()
Dim 値 As Variant
値 = 1
MsgBox IsNull(値)
End Sub
-------------------------------------------------
「最初に変数:値を定義します。次に変数:値に1をセットします。最後にセットした変数:値についてNullか否かを判断し、結果(True/False)をMsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。
[実行例]:
※変数:値には1がセットされているため「False」が表示されます。
変数にNull以外が入力されている場合についての説明は以上です。
おわりに
今回はIsNull関数を使用した変数に入力された値がNullか否かを調べる方法について説明しました。値にNullが入力されている状態で計算処理をしたりすると、”実行時エラー”等のエラーが発生してしまいます。これを防ぐため、IsNull関数を使用して予めNullか否を判断し、Nullの場合には数字の0やスペースに置き換えて後続処理を行う様にして下さい。