教えて!ExcelVBA!

ExcelVBAの基礎知識・書き方について紹介します。

【ExcelVBA 関数】数値を四捨五入(Application.WorksheetFunction.Round)する方法を教えて!

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構文

記述方法は以下の通りとなります。

Application.WorksheetFunction.Round([数値],[四捨五入する桁])

[説明]:

VBA中で四捨五入をする場合に使用します。

[数値] 四捨五入する数値を記述します。
[四捨五入する桁] 四捨五入する桁の位置を記述します。
記述する値は正/負のいずれかとなります。
・正の値:小数点以下を四捨五入します。
・負の値・小数点以上を四捨五入します。

[記述例]:

Application.WorksheetFunction.Round(123.45, 1)
Application.WorksheetFunction.Round(123.45, -1)

 

使い方

使い方について具体的に説明します。

四捨五入する桁の値が正の場合

四捨五入する桁の値が正の場合について説明します。

[プログラミング例]:

Sub サンプル()

  MsgBox Application.WorksheetFunction.Round(123.45, 1)

End Sub

「数値:123.45について小数点第一位(四捨五入する桁の値:1)で四捨五入してMsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。

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※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。 

[実行例]:

①<実行>ボタンをクリックします。

f:id:m_kbou:20210428072334p:plain

②結果は以下の様に表示されます。小数点第一位が四捨五入され、MsgBoxで「123.5」が表示されます。

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[サンプル]:

上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。

drive.google.com

四捨五入する桁の値が正の場合についての説明は以上です。

 

四捨五入する桁の値が負の場合

四捨五入する桁の値が負の場合について説明します。

[プログラミング例]:

Sub サンプル()

  MsgBox Application.WorksheetFunction.Round(123.45, -1)

End Sub

「数値:123.45について整数値第一位(四捨五入する桁の値:-1)で四捨五入してMsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。

f:id:m_kbou:20210428072444p:plain

※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。 

[実行例]:

①<実行>ボタンをクリックします。

f:id:m_kbou:20210428072456p:plain

②結果は以下の様に表示されます。整数値第一位が四捨五入され、MsgBoxで「120」が表示されます。

f:id:m_kbou:20210428072507p:plain

[サンプル]:

上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。

drive.google.com

四捨五入する桁の値が負の場合についての説明は以上です。

 

プログラミング(サンプル)

プログラミング事例を紹介します。

www.osiete-excelvba.work

 

おわりに

今回はExcelVBAで四捨五入する方法について説明しました。VBA関数にはRound関数もありますが、Round関数は数値を整数に丸める関数(例として数値:24.5を数値:24に変換)であって、四捨五入する関数ではありません。注意して下さい。