構文
構文は以下の通りです。
Int(数値)
解説
「Int関数」は、指定した数値の整数部分を返す関数です。
●数値:整数部分を取得したい数値を指定します。
使い方
具体的な使い方を説明します。
1.単純な整数部分の取得
まずは、基本的な使い方として、数値の整数部分を取得する例を紹介します。
Dim result As Double
result = Int(3.14159)
result = Int(3.14159)
上記のコードでは、数値3.14159の整数部分を取得し、結果を変数「result」に格納しています。結果は「3」となります。
2.負の数の整数部分の取得
「Int関数」は、負の数に対しても同様に整数部分を取得することができます。
Dim result As Double
result = Int(-2.71828)
result = Int(-2.71828)
上記のコードでは、負の数-2.71828の整数部分を取得し、結果を変数「result」に格納しています。結果は「-2」となります。
プログラミング例
生徒の年齢データの集計プログラミング例を示します。
Sub CalculateAverageAge()
Dim rng As Range
Dim totalAge As Double
Dim count As Integer
Dim averageAge As Double
Set rng = Range("A1:A10") ' 年齢データが入力されたセル範囲を指定
For Each cell In rng
totalAge = totalAge + Int(cell.Value) ' 各生徒の年齢の整数部分を取得し、合計値を計算
count = count + 1
Next cell
averageAge = totalAge / count
MsgBox "平均年齢: " & averageAge
End Sub
Dim rng As Range
Dim totalAge As Double
Dim count As Integer
Dim averageAge As Double
Set rng = Range("A1:A10") ' 年齢データが入力されたセル範囲を指定
For Each cell In rng
totalAge = totalAge + Int(cell.Value) ' 各生徒の年齢の整数部分を取得し、合計値を計算
count = count + 1
Next cell
averageAge = totalAge / count
MsgBox "平均年齢: " & averageAge
End Sub
上記のコードでは、A1からA10までのセル範囲に入力された生徒の年齢データの整数部分を取得し、それらの合計値を計算しています。そして、合計値を生徒の数で割ることで平均年齢を求めています。
まとめ
Int関数は、指定した数値の整数部分を取得するための便利な関数です。是非活用してください。