入力したデータを条件判断し結果を表示する方法について説明します。今回はSelect文とFor~Next文の組み合わせによる単純判断について説明します。
例題
名前欄(A列の3行目~8行目セル)に”大山”の名前が入力されている場合は結果欄(B列セル)に”●”を表示し、”久保木”の名前が入力されている場合は結果欄に”▲”を表示し、それ以外の名前が入力されている場合は結果欄に”×”を表示するプログラミング方法となります。
[実行前]:
A列の3行目~8行目に名前が入力されている。
[実行後]:
名前欄に”大山”が入力されている場合は”●”、”久保木”が入力されている場合は”▲”、それ以外が入力されている場合は”×”をB列の結果欄に表示する。
プログラミング
プログラミングは以下の通りとなります。
[記述例]:
Sub サンプル()
Dim 行 As Double
For 行 = 3 To 8
Select Case Trim(Range("A" & 行))
Case "大山"
Range("B" & 行) = "●"
Case "久保木"
Range("B" & 行) = "▲"
Case Else
Range("B" & 行) = "×"
End Select
Next
End Sub
最初に変数:行を指定します。
次にFor~Next文を使用して変数:行に3~8までの数値を順次セットしながらループさせます。
このループによりA列の3行目~8行目に入力されている名前を条件判断します。
条件判断にはSelect文を使用し、A列の名前で判定するため、Trim(Range("A" & 行))と記述します。Trim関数は文字列前後にスペース文字が入っていた場合に取り除くための指定となります。
名前は”大山”・”久保木”・それ以外で判断するため、Case "大山"・Case "久保木"・Case Elseで各々記述します。
結果はB列に出力するため、A列セルに”大山”が入力されている場合はB列セルに"●"を表示するRange("B" & 行) = "●"を記述し、A列セルに”久保木”が入力されている場合はB列セルに"▲"を表示するRange("B" & 行) = "▲"を記述し、A列セルに上記以外が入力されている場合はB列セルに"×"を表示するRange("B" & 行) = "×"を記述します。
ループ内の処理内容を説明すると、
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まず最初に変数:行に3がセットされ、A3セルの名前を判断します。A3セルには”久保木”の名前が入力されているため、B3セルへの結果は”▲”をセットします。
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次に変数:行に4がセットされ、A4セルの名前を判断します。A4セルには”照沼”の名前が入力されているため、B4セルへの結果は”×”をセットします。
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次に変数:行に5がセットされ、A5セルの名前を判断します。A5セルには”大山”の名前が入力されているため、B5セルへの結果は”●”をセットします。
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次に変数:行に6がセットされ、A6セルの名前を判断します。A6セルには”遠藤”の名前が入力されているため、B6セルへの結果は”×”をセットします。
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次に変数:行に7がセットされ、A7セルの名前を判断します。A7セルには”落合”の名前が入力されているため、B7セルへの結果は”×”をセットします。
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次に変数:行に8がセットされ、A8セルの名前を判断します。A8セルには”鈴木”の名前が入力されているため、B8セルへの結果は”×”をセットします。
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との意味になります。
ダウンロード
上記サンプルプログラムを使用したい場合は、こちらからダウンロードして下さい。