データを同一シート内にDo~Loop文を使用して転記する方法について説明します。
例題
転記前状態(A2セル~A6セルに登録されているデータ)を、Do~Loop文を使用した転記後状態(C2セル~C6セルに転記)にするプログラミング方法です。
[転記前]:
[転記後]:
プログラミング
プログラミングは以下の通りとなります。
[記述例]:
Sub サンプル()
Dim 行 As Double
行 = 2
Do Until Trim(Range("A" & 行)) = ""
Range("C" & 行) = Range("A" & 行)
行 = 行 + 1
Loop
End Sub
最初に変数:行を指定します。
次に変数:行には初期値として2をセットします。
最後にDo~Loop文を使用して転記を行いながら変数:行に数字を1づつ足してループさせます。
ループはA列のセルにデータが入力されていない場合に抜ける事になります。
転記する記述方法は、「=」(イコール)の右側に転記前のセルを指定し、左側に転記先のセルを指定します。
ループ内の記述内容を説明すると、
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最初のループでは変数:行に2がセットされているので、A2セルにデータが入力されているかを判定します。A2セルにはデータが入力されているため、A2セルのデータをC2セルに転記し、その後に変数:行に1を足し込みます。この足し込みにより変数:行の値は2+1=3となります。
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次のループでは変数:行に3がセットされているので、A3セルにデータが入力されているかを判定します。A3セルにはデータが入力されているため、A3セルのデータをC3セルに転記し、その後に変数:行に1を足し込みます。この足し込みにより変数:行の値は3+1=4となります。
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次のループでは変数:行に4がセットされているので、A4セルにデータが入力されているかを判定します。A4セルにはデータが入力されているため、A4セルのデータをC4セルに転記し、その後に変数:行に1を足し込みます。この足し込みにより変数:行の値は4+1=5となります。
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次のループでは変数:行に5がセットされているので、A5セルにデータが入力されているかを判定します。A5セルにはデータが入力されているため、A5セルのデータをC5セルに転記し、その後に変数:行に1を足し込みます。この足し込みにより変数:行の値は5+1=6となります。
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次のループでは変数:行に6がセットされているので、A6セルにデータが入力されているかを判定します。A6セルにはデータが入力されているため、A6セルのデータをC6セルに転記し、その後に変数:行に1を足し込みます。この足し込みにより変数:行の値は6+1=7となります。
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次のループでは変数:行に7がセットされているので、A7セルにデータが入力されているかを判定します。A7セルにはデータが入力されていないため、ループを抜ける事になります。
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との意味になります。
ダンロード
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。