構文
記述方法は以下の通りとなります。
VarType([変数])
[説明]:
指定した変数のデータ型を調べて数値で戻り値を返します。
[変数] | 任意の変数を記述します。 |
戻り値となるデータ型は以下一覧の通りです。
値 | 内容 |
0 | Empty値 |
1 | Null値 |
2 | 整数型 |
3 | 長整数型 |
4 | 単精度浮動小数点数型 |
5 | 倍精度浮動小数点数型 |
6 | 通貨型 |
7 | 日付型 |
8 | 文字列型 |
9 | オブジェクト |
10 | エラー値 |
11 | ブール型 |
12 | バリアント型 |
13 | 非OLEオートメーションオブジェクト |
14 | 10進数型 |
17 | バイト型 |
8192 | 配列 |
[記述例]:
VarType(10)
VarType(3.14)
VarType(#10/23/2019#)
VarType(”テスト”)
使い方
使い方について幾つかの型を例にあげて説明していきます。
整数型の場合
データ型が整数型の場合について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
MsgBox VarType(10)
End Sub
内容は、「数値:10のデータ型を数値で返し、結果をMsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。
※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<実行>ボタンをクリックします。
②結果は以下の様に表示されます。指定した「10」は整数型であるため、MsgBoxで戻り値の「2」が表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
データ型が整数型の場合の説明は以上です。
長整数型の場合
データ型が長整数型の場合について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
MsgBox VarType(100000)
End Sub
内容は、「数値:100000のデータ型を数値で返し、結果をMsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。
※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<実行>ボタンをクリックします。
②結果は以下の様に表示されます。指定した「100000」は長整数型であるため、MsgBoxで戻り値の「3」が表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
データ型が長整数型の場合の説明は以上です。
倍精度浮動小数点数型の場合
データ型が倍精度浮動小数点数型の場合について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
MsgBox VarType(3.14)
End Sub
内容は、「数値:3.14のデータ型を数値で返し、結果をMsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。
※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<実行>ボタンをクリックします。
②結果は以下の様に表示されます。指定した「3.14」は倍精度浮動小数点数型であるため、MsgBoxで戻り値の「5」が表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
データ型が倍精度浮動小数点数型の場合の説明は以上です。
日付型の場合
データ型が日付型の場合について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
MsgBox VarType(#10/23/2019#)
End Sub
内容は、「日付:2019/10/23のデータ型を数値で返し、結果をMsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。
※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<実行>ボタンをクリックします。
②結果は以下の様に表示されます。指定した「#10/23/2019#」は日付型であるため、MsgBoxで戻り値の「7」が表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
データ型が日付型の場合の説明は以上です。
文字列型の場合
データ型が文字列型の場合について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
MsgBox VarType("テスト")
End Sub
内容は、「文字:”テスト”のデータ型を数値で返し、結果をMsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。
※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<実行>ボタンをクリックします。
②結果は以下の様に表示されます。指定した「テスト」は文字列型であるため、MsgBoxで戻り値の「8」が表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
データ型が文字列型の場合の説明は以上です。
プログラミング(サンプル)
プログラミング事例を紹介します。
おわりに
今回はVarType関数について説明しました。上記の事例では、値に直接数値や文字を入力したため、戻り値が比較的容易に推測できたと思います。しかし、実際のプログラミングでは、この値の箇所に変数を指定する事で戻り値を調べるケースが多くなると思います。是非実践で活用してみて下さい。