構文
構文は以下の通りです。
解説
VarType関数は、変数のデータ型を判定する際に重要な役割を果たします。expressionには、データ型を判定したい変数や値を指定します。VarType関数は、判定結果として整数値を返します。整数値は以下の通りです。
値 | 内容 |
0 | Empty値(未初期化) |
1 | Null値(無効な値) |
2 | 整数型(Integer) |
3 | 長整数型(Long) |
4 | 単精度浮動小数点数型(Single) |
5 | 倍精度浮動小数点数型(Double) |
6 | 通貨型(Currency) |
7 | 日付型(Date) |
8 | 文字列型(String) |
9 | オブジェクト |
10 | エラー値 |
11 | ブール型(Boolean) |
12 | バリアント型(Variant) |
13 | 非OLE オートメーション オブジェクト |
14 | 10進数型 |
17 | バイト型(Byte) |
36 | ユーザー定義型を含むバリアント型 |
使い方
主要なデータ型におけるVarType関数の使い方を説明します。
1.数値型(Numeric)
数値型の変数のデータ型を判定する際には、以下のようにVarType関数を使用します。
Dim type As Integer
num = 10
type = VarType(num)
MsgBox "numのデータ型は " & type & " です。"
この例では、変数numのデータ型を判定し、結果をtypeに代入しています。最後の行では、メッセージボックスを表示して、numのデータ型を知らせています。
2.文字列型(String)
文字列型の変数のデータ型を判定する際には、以下のようにVarType関数を使用します。
Dim type As Integer
str = "Hello, World!"
type = VarType(str)
MsgBox "strのデータ型は " & type & " です。"
この例では、変数strのデータ型を判定し、結果をtypeに代入しています。最後の行では、メッセージボックスを表示して、strのデータ型を知らせています。
3.真偽型(Boolean)
真偽型の変数のデータ型を判定する際には、以下のようにVarType関数を使用します。
Dim type As Integer
flag = True
type = VarType(flag)
MsgBox "flagのデータ型は " & type & " です。"
この例では、変数flagのデータ型を判定し、結果をtypeに代入しています。最後の行では、メッセージボックスを表示して、flagのデータ型を知らせています。
プログラミング例
以下に、実際のプログラミング例をいくつか示します。
1.配列型(Array)
配列型の変数のデータ型を判定する際には、以下のようにVarType関数を使用します。
arr(1) = 10
arr(2) = 20
arr(3) = 30
arr(4) = 40
arr(5) = 50
Dim type As Integer
type = VarType(arr)
MsgBox "arrのデータ型は " & type & " です。"
この例では、整数型の要素を持つ配列arrを定義し、そのデータ型を判定しています。
2.オブジェクト型(Object)
オブジェクト型の変数のデータ型を判定する際には、以下のようにVarType関数を使用します。
Dim type As Integer
Set rng = Worksheets("Sheet1").Range("A1:A10")
type = VarType(rng)
MsgBox "rngのデータ型は " & type & " です。"
この例では、範囲オブジェクトrngを定義し、そのデータ型を判定しています。
まとめ
VarType関数は、変数のデータ型を判定する際に重要な関数です。VarType関数の使い方は非常にシンプルであり、数値型、文字列型、真偽型、配列型、オブジェクト型など、さまざまなデータ型に対応しています。これを活用することで、より効果的なデータの処理や操作が可能になります。是非活用してください。