Right関係の関数にはRight関数とRightB関数の2種類があります。このRight関数の使い方について紹介します。
構文
記述方法は以下の通りとなります。
(1)Right関数の記述方法
Right(”[文字列]”,[桁数])
[説明]:
指定した文字列の右端から指定した文字数分だけを抜き出します。
[文字列] | 任意の文字列を記述します。 ※「”」(ダブルクォーテーション)で囲みます。 |
[桁数] | [文字列]の右端から抜き出す文字数を記述します。 |
[記述例]:
Right("おはようございます。", 4)
(2)RightB関数の記述方法
RightB(”[文字列]”,[バイト数])
[説明]:
指定した文字列の右端から指定したバイト数分だけを抜き出します。
[文字列] | 任意の文字列を記述します。 ※「”」(ダブルクォーテーション)で囲みます。 |
[桁数] | [文字列]の右端から抜き出す文字数を記述します。 |
[記述例]:
RightB("おはようございます。", 2)
使い方
使い方について具体的に説明します。
Right関数の使い方
Right関数の使い方について説明します。
(1)基本的な使い方
基本的な使い方について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
MsgBox Right("おはようございます。", 4)
End Sub
内容は、「”おはようございます。”の文字列に対し、下4桁の文字を抽出し、MsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<実行>ボタンをクリックします。
②結果は以下の様に表示されます。指定した文字列「おはようございます。」の下4文字である「います。」が抽出され表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
基本的な使い方についての説明は以上です。
(2)ループ処理と組み合わせた使い方
For~Next文と組み合わせた使い方について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
'↓処理①
Dim 行 As Double
'↓処理②
For 行 = 2 To 4
Range("B" & 行) = Right(Range("A" & 行), 4)
Next
End Sub
処理の流れは以下の通りとなります。
[処理①]:変数定義
Dimによる変数定義となります。変数名は「行」となり、入力できる値は「小数を含む数値のみ」となります。
[処理②]:For~Next文の記述
For~Next文による繰り返し処理です。[処理①]で指定した変数:行に2から4の値を順次セットし、処理を3回実行します。1回目の処理では変数:行に2がセットされ、A2セルに入力されている文字列の右端から4文字を抽出しB2セルにセットします。2回目の処理では変数:行に3がセットされ、A3セルに入力されている文字列の右端から4文字を抽出しB3セルにセットします。3回目の処理では変数:行に4がセットされ、A4セルに入力されている文字列の右端から4文字を抽出しB4セルにセットします。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<実行>ボタンをクリックします。
②結果は以下の様に表示されます。A列2行目の文字列「おはようございます。」は下4文字である「います。」がB列2行目に、3行目の文字列「こんにちは。」は下4文字である「にちは。」がB列3行目に、4行目の文字列「こんばんは。」は下4文字である「ばんは。」がB列4行目に表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
ループ処理と組み合わせた使い方についての説明は以上です。
RightB関数の使い方
RightB関数の使い方について説明します。
(1)基本的な使い方
基本的な使い方について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
MsgBox RightB("おはようございます。", 2)
End Sub
内容は、「”おはようございます。”の文字列に対し、下2バイトの文字を抽出し、MsgBoxで表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<実行>ボタンをクリックします。
②結果は以下の様に表示されます。指定した文字列「おはようございます。」の下2バイトである「。」が抽出され表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
基本的な使い方についての説明は以上です。
(2)ループ処理と組み合わせた使い方
For~Next文と組み合わせた使い方について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
'↓処理①
Dim 行 As Double
'↓処理②
For 行 = 2 To 4
Range("B" & 行) = RightB(Range("A" & 行), 4)
Next
End Sub
処理の流れは以下の通りとなります。
[処理①]:変数定義
Dimによる変数定義となります。変数名は「行」となり、入力できる値は「小数を含む数値のみ」となります。
[処理②]:For~Next文の記述
For~Next文による繰り返し処理です。[処理①]で指定した変数:行に2から4の値を順次セットし、処理を3回実行します。1回目の処理では変数:行に2がセットされ、A2セルに入力されている文字列の右端から4バイトを抽出しB2セルにセットします。2回目の処理では変数:行に3がセットされ、A3セルに入力されている文字列の右端から4バイトを抽出しB3セルにセットします。3回目の処理では変数:行に4がセットされ、A4セルに入力されている文字列の右端から4バイトを抽出しB4セルにセットします。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<実行>ボタンをクリックします。
②結果は以下の様に表示されます。A列2行目の文字列「おはようございます。」は下4バイトである「す。」がB列2行目に、3行目の文字列「こんにちは。」は下4バイトである「は。」がB列3行目に、4行目の文字列「こんばんは。」は下4バイトである「は。」がB列4行目に表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
ループ処理と組み合わせた使い方についての説明は以上です。
プログラミング(サンプル)
プログラミング事例を紹介します。
おわりに
今回はRight関数について説明をしました。類似の関数にはLeft関数やMid関数、Instr関数もありますので、是非合わせて覚えて下さい。