構文
構文は以下の通りです。
解説
Trim関数は、与えられた文字列の前後にある空白文字(スペース、タブ、改行など)を取り除いた結果を返します。ただし、文字列内部の空白文字は取り除かれません。
使い方
Trim関数は、文字列データを扱う際に非常に便利です。以下に使い方の例を示します。
例1: 基本的な使い方
str = " Hello, World! "
str = Trim(str)
MsgBox str
上記の例では、文字列変数strに前後に空白文字が含まれた文字列を代入し、Trim関数を使って空白文字を取り除いた後、結果をメッセージボックスに表示しています。実行結果は「Hello, World!」となります。
例2: セルの値に対して使う
Set rng = Worksheets("Sheet1").Range("A1")
rng.Value = Trim(rng.Value)
上記の例では、シート「Sheet1」のセル「A1」に格納された文字列の前後の空白文字を取り除いています。Trim関数をセルの値に直接適用することで、セルの値を修正することができます。
プログラミング例
次に、Trim関数の応用例をいくつか紹介します。
1.文字列の前後にある空白を取り除いて比較する
Dim str2 As String
str1 = "apple"
str2 = " apple "
If Trim(str1) = Trim(str2) Then
MsgBox "等しい"
Else
MsgBox "等しくない"
End If
上記の例では、文字列str1とstr2の前後にある空白を取り除いてから比較しています。実行結果は「等しい」となります。
2.複数のセルに対して一括でTrim関数を適用する
Dim rng As Range
Set rng = Worksheets("Sheet1").Range("A1:A10")
For Each cell In rng
cell.Value = Trim(cell.Value)
Next cell
End Sub
上記の例では、シート「Sheet1」のセル「A1」から「A10」までの範囲に格納された文字列の前後の空白文字を一括で取り除いています。Forループを使用してセルごとにTrim関数を適用し、セルの値を修正しています。
まとめ
Trim関数は、文字列データの前後にある空白文字を取り除くための便利な関数です。Trim関数を使うことで、文字列データの整形や比較などの処理を簡単に行うことができます。是非活用してください。