文字列幅をセル幅に合わせる方法について説明します。文字列幅をセル幅に合わせるにはShrinkToFitプロパティを使用します。セル幅が狭い状況で文字列をセル幅に合わせようとすると、入力されている文字列が見えにくくなります。予め注意して下さい。
【目次】
構文
記述方法は以下の通りとなります。
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Cells.Columns.ShrinkToFit = True
Cells.Columns.ShrinkToFit = False
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[説明]:
文字列幅をセル幅に合わせるには「Cells.Columns.ShrinkToFit = True」と記述し、元に戻す(合わせない)には「Cells.Columns.ShrinkToFit = False」と記述します。Cells.Columnsは全セル列を選択する事を意味します。文字列幅をセル幅に合わせるにはShrinkToFitプロパティを使用し、Trueを指定すると指定した文字列幅がセル幅に変更され、Falseを指定すると文字列幅が元に戻されます。内容を纏めると、「文字列幅をセル幅に合わせて下さい。又は元に戻して下さい。」との意味になります。
使い方
使い方について具体的に説明していきます。
文字列幅をセル幅に合わせる方法
文字列幅をセル幅に合わせる方法について説明します。
[プログラミング例]:
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Sub サンプル()
Cells.Columns.ShrinkToFit = True
MsgBox "文字列をセル幅に合わせました。"
End Sub
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内容は、「全セル列を選択して文字列幅をセル幅に変更し、最後にMsgBoxで”文字列をセル幅に合わせました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。
※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
(実行前)
A1セル~E4セルにデータが入力されています。(C列やE列はセル幅に文字列が収まり切らない状態です)
(実行後)
文字列幅をセル幅に変更後、”文字列をセル幅に合わせました。”のメッセージが表示されます。(C列やE列の文字列がセル幅収まりました)
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
文字列幅をセル幅に合わせる方法についての説明は以上です。
セル幅に合わせた文字列幅を元に戻す方法
セル幅に合わせた文字列幅を元に戻す方法について説明します。
[プログラミング例]:
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Sub サンプル()
Cells.Columns.ShrinkToFit = False
MsgBox "セル幅に合わせた文字列を元に戻しました。"
End Sub
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内容は、「セル幅に合わせた文字列幅を元に戻し、最後にMsgBoxで”セル幅に合わせた文字列を元に戻しました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。
※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
(実行前)
A1セル~E4セルにデータが入力されています。(C列やE列の文字列がセル幅に合わせた大きさとなっています)
(実行後)
文字列幅を元の大きさに戻した後、”セル幅に合わせた文字列を元に戻しました。”のメッセージが表示されます。(C列やE列の文字列がセル幅を無視した大きさ(元の大きさ)に戻されました)
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
セル幅に合わせた文字列幅を元に戻す方法についての説明は以上です。
おわりに
今回は文字列幅をセル幅に合わせる方法について説明しました。類似内容としてセル幅(列幅)を文字列に合わせて最適化する方法もあります。是非一緒に覚えておいて下さい。