構文
構文は以下の通りです。
Worksheets("シート名").Cells(行, 列).Locked = True / False
解説
Lockedプロパティは、セルのロック状態を取得または設定するのに使用されます。セルがロックされている場合、そのセルに対して編集を行うことができません。一方で、セルがロックされていない場合は、セルの値や書式を変更することが可能です。シート名には、ロック対象のセルが存在するシートを指定します。Cells(行, 列)には、ロック対象のセルを指定し、行と列はセルの行番号と列番号を指定します。Trueを指定するとロックされ、Falseを指定するとロック解除されます。
使い方
具体的な使い方を紹介します。
1.セルのロック
特定セルをロックします。
Sub LockCell()
Worksheets("Sheet1").Cells(2, 2).Locked = True
End Sub
Worksheets("Sheet1").Cells(2, 2).Locked = True
End Sub
2.セルのロック解除
特定セルのロックを解除します。
Sub UnlockCell()
Worksheets("Sheet1").Cells(2, 2).Locked = False
End Sub
Worksheets("Sheet1").Cells(2, 2).Locked = False
End Sub
プログラミング例
以下は、セルB2のロック状態を切り替えるプログラムとなります。実行する度にセルロックの設定/解除が交互に実行されます。
Private Sub ToggleLock_Click()
If Worksheets("Sheet1").Cells(2, 2).Locked = True Then
Worksheets("Sheet1").Cells(2, 2).Locked = False
MsgBox "セルB2がロック解除されました。"
Else
Worksheets("Sheet1").Cells(2, 2).Locked = True
MsgBox "セルB2がロックされました。"
End If
End Sub
If Worksheets("Sheet1").Cells(2, 2).Locked = True Then
Worksheets("Sheet1").Cells(2, 2).Locked = False
MsgBox "セルB2がロック解除されました。"
Else
Worksheets("Sheet1").Cells(2, 2).Locked = True
MsgBox "セルB2がロックされました。"
End If
End Sub
まとめ
Lockedプロパティを使うことで、セルのロック状態を制御できることができます。セルのロックは、データのセキュリティや保護を目的として使用されます。特定のセルをロックすることで、誤ってデータを変更したり、数式を上書きしたりするリスクを軽減することができます。是非活用してください。