選択したセルのロックを設定又は設定解除する方法について説明します。セルをロックした後にシートを保護すると、対象のセルは変更不可になります。また、セルのロックを解除した後にシートを保護すると、対象のセルは変更可能となります。
【目次】
構文
記述方法は、以下の通りとなります。
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Range(”[セル範囲]”).Locked = True
Range(”[セル範囲]”).Locked = False
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[説明]:
セルのロックを設定するには「Range(”[セル範囲]”).Locked = True」と記述し、セルのロックを解除するには「Range(”[セル範囲]”).Locked = False」と記述します。[セル範囲]にはセルのロックを設定又は解除したいセル範囲を記述します。また、[セル範囲]は「”」(ダブルクォーテーション)で囲みます。内容を纏めると、「[セル範囲]で記述したセルの範囲をセルのロック設定又はロック解除して下さい。」との意味になります。
[記述例]:
Range("A1:B1").Locked = True
Range("A1:B1").Locked = False
使い方
使い方について、具体的に説明していきます。
対象のセル範囲をロック設定する方法
対象のセル範囲をロック設定する方法について説明します。
[記述例]:
※以下の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方については、VBEの開き方を参考にして下さい。
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Sub サンプル()
Range("A1:B1").Locked = True
MsgBox "セルのロックを設定しました。"
End Sub
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内容は、「A1セル~B1セルの範囲をロック設定し、最後にMsgBoxで”セルのロックを設定しました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。
[実行例]:
・”セルのロックを設定しました。”のメッセージが表示される。
対象のセル範囲をロック設定する方法についての説明は以上です。
対象のセル範囲をロック解除する方法
対象のセル範囲をロック解除する方法について説明します。
[記述例]:
※以下の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方については、VBEの開き方を参考にして下さい。
-------------------------------------------------
Sub サンプル()
Range("A1:B1").Locked = False
MsgBox "セルのロックを解除しました。"
End Sub
-------------------------------------------------
内容は、「A1セル~B1セルの範囲をロック解除し、最後にMsgBoxで”セルのロックを解除しました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。
[実行例]:
・”セルのロックを解除しました。”のメッセージが表示される。
対象のセル範囲をロック解除する方法についての説明は以上です。
おわりに
今回はセルのロックを設定又は解除する方法について説明しました。セルのロックを設定又は設定解除しただけでは指定したセル範囲は常に変更可能な状態となります。セルの設定又は設定解除を実行した後にシートを保護する事で、初めてセルの変更可否が有効となります。よって、セルのロック設定/設定解除とシート保護は一連処理と理解しておいて下さい。