セルに関数を使用した数式を入力する方法について説明します。数式を入力するにはFormulaプロパティを使います。また、関数は普通の数式と同じように「=関数名(因数)」で入力する事が可能です。
構文
記述方法は以下の通りとなります。
Range(”[セル範囲]”).Formula = "[関数を使用した数式]"
[説明]:
セルに数式を入力するには「Range(”[セル範囲]”).Formula = "[関数を使用した数式]"」と記述します。[セル範囲]には数式をセットするセル値を記述します。[セル範囲]は「”」(ダブルクォーテーション)で囲みます。指定した[セル範囲]に数式を入力するには、Formulaプロパティを記述します。また、[関数を使用した数式]には[セル範囲]にセットする数式を記述します。[関数を使用した数式]についてもセル範囲同様に「”」で囲みます。内容を纏めると、「[セル範囲]で指定したセルに[関数を使用した数式]で指定した関数を使用した数式をセットして下さい。」との意味になります。
[記述例]:
Range("A1").Formula = "=SUM(B1:B3)"
Range("A1").Formula = "=AVERAGE(B1:B3)"
使い方
使い方について具体的に説明していきます。
例1:SUM関数を使用したセルに数式を入力する方法
SUM関数を使用したセルに数式を入力する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
Range("A1").Formula = "=SUM(B1:B3)"
End Sub
内容は、「A1セルに数式:"=SUM(B1:B3)"をセットして下さい。」との意味になります。
※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①B1セル~B3セルに10~30の数値が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。このボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。(※ボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果としてA1セルに「60」が表示されます。(※A1セルに数式の「=SUM(B1:B3)」がセットされ、B1セル~B3セルの合計値「60」が表示された事が分かります。)
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
SUM関数を使用したセルに数式を入力する方法についての説明は以上です。
例2:AVERAGE関数を使用したセルに数式を入力する方法
AVERAGE関数を使用した数式をセルに入力する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
Range("A1").Formula = "=AVERAGE(B1:B3)"
End Sub
内容は、「A1セルに数式:”=AVERAGE(B1:B3)”をセットして下さい。」との意味になります。
※上記の記述例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①B1セル~B3セルに10~30の数値が入力されています。<実行>ボタンをクリックします。このボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。(※ボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果としてA1セルに「20」が表示されます。(※A1セルに数式の「=AVERAGE(B1:B3)」がセットされ、B1セル~B3セルの平均値「20」が表示された事が分かります。)
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
AVERAGE関数を使用したセルに数式を入力する方法についての説明は以上です。
おわりに
今回は、セルに関数を使用した数式を入力する方法について説明しました。上記以外の関数についても同様に使用する事ができます。是非試してみて下さい。また、類似した内容として、セルに数式を入力する方法もあります。こちらも参考にして下さい。