VBAでデータ操作を行う際、セル範囲を一旦クリアしてからその範囲にデータをセットするケースが多々あります。その場合にはClearContentsメソッドを使用します。ClearContentsメソッドは、選択したセル範囲のデータや書式をクリアするメソッドとなります。このセル範囲をクリアするやり方について紹介します。
構文
記述方法は以下の通りとなります。
Range(”[セル範囲]”).ClearContents
[説明]:
選択したセル範囲のデータをクリアするには
「Range(”[セル範囲]”).ClearContents」
と記述します。
[セル範囲] | データをクリアするセル範囲を記述します。 ※「”」(ダブルクォーテーション)で囲みます。 |
[記述例]:
Range("A1:C3").ClearContents
使い方
使い方について具体的に説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
Range("A1:C3").ClearContents
MsgBox "選択範囲をクリアしました。"
End Sub
内容は、「A1セル~C3セルの範囲をクリアし、最後にMsgBoxで”選択範囲をクリアしました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<実行>ボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。A1セル~C3セルの範囲にはデータが入力されています。<実行>ボタンをクリックします。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
>②結果は以下の様になります。A1セル~C3セルの範囲がクリアされ、「選択範囲をクリアしました。」が表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
選択したセル範囲のデータをクリアする方法についての説明は以上です。
おわりに
今回は選択したセル範囲のデータをクリアする方法について説明しました。プログラミンをする上でクリア処理は頻繁に使う処理となります。是非覚えておいて下さい。