構文
構文は以下の通りです。
Range("セル範囲").Select
解説
Selectを使うと、特定のセルやセル範囲を選択することができます。セル範囲は、A1形式で指定することも、Rangeオブジェクトを使って指定することもできます。
使い方
以下に、具体的な使い方を紹介します。
例1: セルの値を変更する
Range("A1").Select
ActiveCell.Value = "Hello, World!"
ActiveCell.Value = "Hello, World!"
この例では、A1セルを選択し、そのセルの値を「Hello, World!」に変更しています。Selectを使って対象のセルを選択し、ActiveCellプロパティを使ってそのセルの値を変更することができます。
例2: セルの背景色を変更する
Range("B2:D4").Select
With Selection.Interior
.Color = RGB(255, 0, 0) ' 赤色に変更
.Pattern = xlSolid ' 塗りつぶしのパターンを単色に設定
End With
With Selection.Interior
.Color = RGB(255, 0, 0) ' 赤色に変更
.Pattern = xlSolid ' 塗りつぶしのパターンを単色に設定
End With
この例では、B2からD4までのセル範囲を選択し、そのセルの背景色を赤色に変更しています。With文を使ってSelection.Interiorオブジェクトにアクセスし、Colorプロパティを使って色を設定しています。
プログラミング例
以下に、具体的な例を幾つか紹介します。
1.セルの値を表示する例
指定したセルの値をメッセージボックスで表示するプログラムです。
Sub ShowCellValue()
Dim cellValue As Variant
cellValue = Range("A1").Value
MsgBox "セルA1の値は: " & cellValue
End Sub
Dim cellValue As Variant
cellValue = Range("A1").Value
MsgBox "セルA1の値は: " & cellValue
End Sub
2.セル範囲の合計値を計算する例
指定したセル範囲の合計値を計算し、メッセージボックスで表示するプログラムです。
Sub CalculateSum()
Dim sumValue As Double
sumValue = Application.WorksheetFunction.Sum(Range("A1:A5"))
MsgBox "セルA1からA5までの合計値は: " & sumValue
End Sub
Dim sumValue As Double
sumValue = Application.WorksheetFunction.Sum(Range("A1:A5"))
MsgBox "セルA1からA5までの合計値は: " & sumValue
End Sub
3.セルにループを使用して値を代入する例
A1からA10までのセルに1から10までの数値を順番に代入するプログラムです。
Sub FillCellsWithValues()
Dim i As Integer
For i = 1 To 10
Range("A" & i).Value = i
Next i
MsgBox "セルA1からA10までの値が設定されました。"
End Sub
Dim i As Integer
For i = 1 To 10
Range("A" & i).Value = i
Next i
MsgBox "セルA1からA10までの値が設定されました。"
End Sub
4.セルの書式を変更する例
指定したセル範囲のフォントを太字にし、背景色を青色に設定するプログラムです。
Sub FormatCells()
Range("B1:C5").Font.Bold = True
Range("B1:C5").Interior.Color = RGB(0, 0, 255) ' RGB値で青色を指定
MsgBox "セル範囲B1からC5の書式が変更されました。"
End Sub
Range("B1:C5").Font.Bold = True
Range("B1:C5").Interior.Color = RGB(0, 0, 255) ' RGB値で青色を指定
MsgBox "セル範囲B1からC5の書式が変更されました。"
End Sub
まとめ
Selectを使うことで、セルやセル範囲の選択が簡単にできます。特定のセルを変更したり、スタイルを適用したりする際に便利です。是非活用してください。