教えて!ExcelVBA!

ExcelVBAの基礎知識・書き方について紹介します。

【ExcelVBA セル操作】セル範囲を選択(Select)する方法を教えて!

f:id:m_kbou:20200419070057p:plain

セル範囲を選択するにはSelectメソッドを使用します。今回の説明では、単一セルの選択方法・連続したセル範囲の選択方法・不連続なセル範囲の選択方法に分けて紹介させてもらいます。

 

 

構文

記述方法は以下の通りとなります。

Range(”[セル範囲]”).Select

[説明]:

セル範囲を選択にするには

 「Range(”[セル範囲]”).Select」

と記述します。

[セル範囲] 選択したいセル範囲を記述します。
※「”」(ダブルクォーテーション)で囲みます。

[記述例]:

Range("A2").Select
Range("A1:C3").Select
Range("A1:C3,D4:F6").Select

 

使い方

使い方について具体的に説明します。

単一セルを選択する方法

単一セルを選択する方法について説明します。

[プログラミング例]:

Sub サンプル()

  Range("A2").Select
  MsgBox "セル範囲を選択しました。"

End Sub

内容は、「A2セルを選択し、最後にMsgBoxで”セル範囲を選択しました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。(※単一セルを選択する場合は「”指定セル”」と記述します。よって、A2セルを選択する場合は「"A2"」となります。)

f:id:m_kbou:20210308074541p:plain

※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。

[実行例]:

①<実行>ボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。この時点ではA1セルが選択されています。<実行>ボタンをクリックします。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)

f:id:m_kbou:20210308074559p:plain

②結果は以下の様になります。A2セルが選択され、「セル範囲を選択しました。」のメッセージが表示されます。

f:id:m_kbou:20210308075601p:plain

[サンプル]:

上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。

drive.google.com

単一セルを選択する方法についての説明は以上です。

 

連続したセル範囲を選択する方法

連続したセル範囲を選択する方法について説明します。

[プログラミング例]:

Sub サンプル()

  Range("A1:C3").Select
  MsgBox "セル範囲を選択しました。"

End Sub

内容は、「A1セル~C3セルを選択し、最後にMsgBoxで”セル範囲を選択しました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。(※連続したセル範囲を選択する場合は「”開始セル:終了セル<”」と記述します。よって、A1セル~C3セルを選択する場合は「"A1:C3"」となります。)

f:id:m_kbou:20210308075316p:plain

※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。

[実行例]:

①<実行>ボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。この時点ではA1セルが選択されています。<実行>ボタンをクリックします。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)

f:id:m_kbou:20210308075332p:plain

②結果は以下の様になります。A1セル~C3セルが選択され、「セル範囲を選択しました。」のメッセージが表示されます。

f:id:m_kbou:20210308075346p:plain

[サンプル]:

上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。

drive.google.com

連続したセル範囲を選択する方法についての説明は以上です。

 

不連続なセル範囲を選択する方法

不連続なセル範囲を選択する方法について説明します。

[プログラミング例]:

Sub サンプル()

  Range("A1:C3,D4:F6").Select
  MsgBox "セル範囲を選択しました。"

End Sub

内容は、「A1セル~C3セル及びD4セル~F6セルを選択し、最後にMsgBoxで”セル範囲を選択しました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。(※不連続なセル範囲を選択する場合は「”開始セル:終了セル,<開始セル:終了セル”」と記述します。よって、A1セル~C3セルとD4セル~F6セルを選択する場合は「"A1:C3,D4:F6"」となります。)

f:id:m_kbou:20210308081307p:plain

※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。

[実行例]:

①<実行>ボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。この時点ではA1セルが選択されています。<実行>ボタンをクリックします。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)

f:id:m_kbou:20210308081323p:plain

②結果は以下の様になります。A1セル~C3セル及びD4セル~F6セルが選択され、「セル範囲を選択しました。」のメッセージが表示されます。

f:id:m_kbou:20210308081335p:plain

[サンプル]:

上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。

drive.google.com

不連続なセル範囲を選択する方法についての説明は以上です。

 

おわりに

今回はセル範囲を選択する方法について説明しました。実際のプログラミングでは、セル範囲を選択した後に、コピー&貼り付けをする等で使うケースが多くなると思います。頻繁に使用する為、十分に理解して活用して下さい。