シート見出しを非表示や表示するにはDisplayWorkbookTabsプロパティを使います。重要なデータがシートに入力されており、一時的にシートを隠す(非表示にする)必要がある場合等に使用してみて下さい。このシート見出しを非表示や表示する方法について紹介します。
構文
記述方法は以下の通りとなります。
Windows(”[ブック名]”).DisplayWorkbookTabs = False or True
[説明]:
シート見出しを非表示にするには
「Windows(”[ブック名]”).DisplayWorkbookTabs = False」
と記述します。また、表示するには
「Windows(”[ブック名]”).DisplayWorkbookTabs = True」
と記述します。
[ブック名] | シート見出しを表示/非表示にするブック名を記述します。 ※「”」(ダブルクォーテーション)で囲みます。 |
[記述例]:
Windows("Book1.xlsm").DisplayWorkbookTabs = False
Windows("Book1.xlsm").DisplayWorkbookTabs = True
使い方
使い方について具体的に説明します。
シート見出しを非表示にする方法
シート見出しを非表示にする方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
Windows("Book1.xlsm").DisplayWorkbookTabs = False
MsgBox "シート見出しを非表示にしました。"
End Sub
内容は、「Book1.xlsmブックのシート見出しを非表示にし、最後にMsgBoxで”シート見出しを非表示にしました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<実行>ボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。この時点ではSheet1・Sheet2・Sheet3シートは表示されています。<実行>ボタンをクリックします。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果は以下の様になります。シートの見出しを非表示にしたため、Sheet1・Sheet2・Sheet3シートが見えなくなりMsgBoxで「シート見出しを非表示にしました。」が表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
シート見出しを非表示にする方法についての説明は以上です。
シート見出しを表示する方法
シート見出しを表示する方法について説明します。
[プログラミング例]:
Sub サンプル()
Windows("Book1.xlsm").DisplayWorkbookTabs = True
MsgBox "シート見出しを表示しました。"
End Sub
内容は、「Book1.xlsmブックのシート見出しを表示にし、最後にMsgBoxで”シート見出しを表示しました。”のメッセージを表示して下さい。」との意味になります。
※上記のプログラミング例は、VBE(VBA記述画面)に記述しないと実行ができません。VBEの開き方についてはこちらを参考にして下さい。
[実行例]:
①<実行>ボタンには上記のプログラミング例のプログラムが登録されています。この時点ではシートの見出しが非表示となっているため、シートは見えていません。<実行>ボタンをクリックします。(※ボタンの作り方やボタンにプログラムを割り当てるにはこちらを参考にして下さい。)
②結果は以下の様になります。シートの見出しを表示にしたため、Sheet1・Sheet2・Sheet3シートが見える様になり、MsgBoxで「シート見出しを表示しました。」が表示されます。
[サンプル]:
上記で説明したファイルをダウンロードできます。ご自由にお使い下さい。
シート見出しを表示する方法についての説明は以上です。
おわりに
今回はシート見出しを非表示/表示する方法について説明しました。Excelでツールを作成する場合等、シートを表示させたくないケースがあります。その様な場合に活用してみて下さい。