ブックを拡大/縮小表示するには「Zoom」を使います。
構文
構文は以下の通りです。
解説
倍率は整数値で指定します。例えば、倍率が100の場合は通常表示となります。倍率が200の場合は200%拡大表示となり、倍率が50の場合は50%縮小表示となります。
使い方
Zoomは、ワークシートのオブジェクトであるため、ワークシートがアクティブな状態でなければなりません。具体的には、以下のように書きます。
' アクティブなワークシートの表示倍率を200%に変更する
ActiveWorkbook.ActiveSheet.Zoom = 200
End Sub
この例では、アクティブなワークシートの表示倍率を200%に変更しています。ActiveWorkbookは、現在開いているブック全体を表し、ActiveSheetは現在アクティブなワークシートを表します。Zoomプロパティに倍率200を代入することで、ワークシートの表示倍率を変更しています。
プログラミング例
Zoomを使った具体的なプログラミング例を紹介します。
例1:ボタンをクリックすると表示倍率が変更される
この例では、フォームに配置されたボタンをクリックすると、アクティブなワークシートの表示倍率が変更されます。
まず、フォームにボタンを配置し、ダブルクリックしてClickイベントを開きます。以下のようにコードを書きます。
' アクティブなワークシートの表示倍率を200%に変更する
ActiveWorkbook.ActiveSheet.Zoom = 200
End Sub
このコードでは、ActiveWorkbook.ActiveSheet.Zoomプロパティを使用して、アクティブなワークシートの表示倍率を変更しています。ボタンをクリックすると、このコードが実行され、ワークシートの表示倍率が200%に変更されます。
例2:複数のワークシートの表示倍率を一括で変更する
この例では、複数のワークシートの表示倍率を一括で変更する方法を紹介します。以下のようなコードを書くことで実現できます。
Dim ws As Worksheet
For Each ws In ActiveWorkbook.Worksheets
ws.Zoom = 75
Next ws
End Sub
このコードでは、すべてのワークシートの表示倍率を75%に変更しています。For Each文を使用して、すべてのワークシートに対してZoomプロパティに75を代入しています。
まとめ
Zoomを使うことで、ワークシートの表示倍率を変更し、大きな表やグラフを見やすくすることができます。是非参考にしてください。